歴史新書
元商社マンが発見した古代の商人たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862488848
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

弥生時代・古墳時代に、生産者・採取者をはるかに凌駕する商人の力が、北東アジア世界の経済や政治を動かしていた可能性がある。筆者はここ10年ほど西日本の海辺などを歩きながら、幻の「古代商社」がわずかに残した足跡を集めてきた。それらの破片をつなぎ合わせ、そこに元商社マンの視点を付加し、想像を膨らませることで、「古代商社」の実態復元を試みた。

目次

序章 弥生時代、日本列島に「商社」が誕生した!?(なぜ「総合商社」は日本列島で誕生したのか;海人社会から生まれた古代商社)
第1章 古代商社の機能と拠点(古代商社のアイデンティティの源は何か?;古代商社の機能を考察する;古代商社の拠点はどこにあったか?)
第2章 古代商社の事業戦略の変遷(古代商社・黎明期のビジネス・スタイル;青銅器ビジネスと商社機能の進化;鉄を巡る古代商社の興亡)
第3章 古代商社ビッグ2の実像に迫る!(阿曇商事―海人族のエリート集団;宗像物産―大和政権の成立に貢献した海人集団)
第4章 時代順にビジネスの実態を推理する(古代商社前期(弥生時代)の組織
古代商社前期(弥生時代)の取引
古代商社後期(古墳時代以降)の組織と取引)

著者等紹介

布施克彦[フセカツヒコ]
1947年、東京都生まれ。一橋大学商学部卒業後、総合商社(三菱商事)に勤務。おもに鉄鋼貿易業務に携わり、海外各地で約15年を過ごす。その後、精密機器メーカー勤務を経て著作活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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トムトム

12
航海術に特化した部族が大陸との行き来をできた。物の移動によって商売をしていた。大昔の話だからもちろん推論ですが、ロマンはある!紀元前のギリシャだって商人はいた。縄文時代の日本だって未開な野蛮人じゃなく、要領の良い商売人がいてもおかしくないと思う。ふと思ったこと。刺青をしているのは野蛮人だと迫害した白人さん、今みんな模様みたいな刺青入れてるなぁ。刺青がかっこ良くて羨ましいから、イジワルしたのかしら?2019/12/08

びいたな

2
弥生から古墳の、資料がほぼ残されていない時代の海人達の話。著者本人も何度となく語っている通り、「ほとんど推論」というだけあって学術性はほぼないし、導入部や背景説明は主観だらけに思えて何が何だかわからず辟易とする。しかし黒曜石や翡翠、銅、真珠といった交易品や阿曇(あずみ)一族や宗像(むなかた)一族といった具体的な話になると途端に面白くなった。大仰な表紙や「商社モデル」を用いた説明など癖の強い本だったが十分刺激になった。北九州や瀬戸内海や山陰(、場合によっては韓国)の史跡を巡るのが楽しくなりそう。2012/03/17

ソルト佐藤

1
古代の商業活動を全部、古代商社として扱うのはどうかと思うけれど、やはり、実際に国際的な商取引をやってきた作者。妄想とともいえる、古代の商業の描写はなんとも生き生きとしている。できれば、妄想が許される小説で作者の幻視した古代商社を見たかったかな。2013/07/14

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