内容説明
古代歴史を紐解くと、明治維新以来、西日本を中心にとらえ、東日本の歴史、とりわけ古代史を軽視する傾向がみられた。皇国史観の名の下に、国民は歴史の真実を見ることから目をそらされつづけてきたのである。本書では「縄文・弥生時代」「古墳時代」「平安時代」と時代を追ってそれぞれの問題を例示し、西日本に引けを取らぬ、大和政権を超えるかもしれない高度で洗練された独自の文化が「あづま・みちのく」に存在したことを考察する。
目次
第1章 いまだ解明されない「あづま・みちのく」の歴史
第2章 近・現代史のなかの「古墳」
第3章 「あづま・みちのく」と古代王権
第4章 「宝の山」あづま・みちのく
第5章 「あづま・みちのく」にあこがれた平安貴族
第6章 平泉文化と源頼朝