歴史新書y<br> 卑弥呼誕生―彼女は本当に女王だったのか? (改訂新版)

歴史新書y
卑弥呼誕生―彼女は本当に女王だったのか? (改訂新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862487636
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

卑弥呼が女王だったことに全く疑いを持たなかった日本人。『魏志倭人伝』の冷静な史料批判からは、彼女が「女王」だった証拠は出てこない!果してその正体は。

目次

第1章 これまでの『魏志』倭人伝研究への疑問
第2章 邪馬台国に女王はいたのか?
第3章 卑弥呼の名前に隠された秘密とは?
第4章 卑弥呼は本当に女王だったのか?
第5章 古代中国人の誤解・偏見と「中華思想」
第6章 第一次倭国大乱と「卑弥呼職」
第7章 第二次倭国大乱と「前方後円墳体制」

著者等紹介

遠山美都男[トオヤマミツオ]
1957年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程中退。博士(史学)。現在、学習院大学、立教大学、日本大学非常勤講師。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あすなろ@no book, no life.

55
卑弥呼を女性だとどうして決まっているのか?そんな疑問を呈し論じる一冊。とても知的好奇心をくすぐられた一冊。邪馬台国の位置探りに捕われ過ぎ・魏志倭人伝の成り立ち・ヒメミコと卑弥呼は実際は呼んだのでは?・中華思想からの想像等、僕にはなかなかであった。さて、卑弥呼は本当に後の征夷大将軍の様な所謂機関の呼称であったのだろうか?些か強引な箇所もあったとは思うが…2020/04/12

Koichiro Minematsu

47
またまた面白い考察です。卑弥呼は人ではなく機関。その使命に応じたのは、二人の女性。二代目は名も分かっているが、初代は名前はわからない。共通しているのは巫女ということ。それに取って代わった機関が前方後円墳。いや、実に面白い。2023/09/10

邑尾端子

6
卑弥呼は本当に女王だったのか、を再検討した一冊。具体的には、魏志倭人伝を信用ならない史料として切り捨てた上で、卑弥呼とは個人名ではなく卑弥呼職ともいうべき倭国の一機関に過ぎないという主張である。魏志倭人伝が過信できない史料であることは確かであろうし、当時の中国大陸の認識で「女王国=未開国の典型イメージ」であるとして記述を疑うのもわかるのだが、そこから「倭国の支配者が女王などありえない」という結論に至るまでの肝心の論拠が薄弱で、機関説を肯定する根拠も提示されていなかった。史料批判に終始した印象。2015/07/27

Junichi Kitazawa

2
この人の本はこれまで面白く読んできただけど、今回のはかなり強引な解釈が目立って厳しかった。 例えばヒメヒコ制が存在していなかったってのを古墳の埋葬形態を根拠に主張しているのだけど、女性首長と言えるだけの墳墓があってもそれが軍事的な性格も帯びてたからヒメヒコ制のヒメでないとして却下してるので、かなり牽強付会の感が。 あと邪馬台国が畿内にあったという主張もしてるのだけど、具体的な根拠を示さないまま結論だけ。 正直、歴史の本としてはかなりいい加減な本だと思ったのでした。2015/03/15

星菫

1
いまさらながら、史料の少なさ(しかも不正確?)を実感。著者の説はいろいろ面白いけれど、結局証明はできない。タイムマシーンが出来れば良いのに。2013/04/18

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