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歴史新書y
関東戦国史と御館の乱―上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862486950
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

一五七八年(天正六)、上杉謙信の死により勃発した「御館の乱」は、東国の大名が天下取りの趨勢から大幅な後退を余儀なくされた戦国史上の大事件だった。

目次

第1章 甲斐・相模・越後の相克―関東戦国史の開幕
第2章 北条三郎から上杉景虎へ―越後へ向かった十七歳の貴公子
第3章 迷走する上杉家と「越相同盟」の破綻
第4章 上杉謙信と二人の養子―景虎を脅かす景勝の存在
第5章 大乱前夜、上洛か越山か?
第6章 謙信死す!「御館の乱」勃発
第7章 上杉景虎敗北す!勝敗を分けた北条・武田の動向
終章 歴史の分岐点としての「御館の乱」

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年横浜市生まれ。早稲田大学、外資系企業に長らく勤務後、執筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った実用書を相次いで発表している

乃至政彦[ナイシマサヒコ]
1974年香川県高松市生まれ。現在は静岡県沼津市在住。会社勤めをしながら戦国史研究に没頭。特に戦国期の越後上杉氏に対し、政治的解釈を基点に置くことで通説の見直しを試みている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

30
159御館の乱は何だったのか?どんな影響があったのか?景虎と景勝はどんな人物だったのか謙信は誰を後継者にしようとしてたのか?資料を元に読みといていく。まず景虎の経歴と役割、景勝の性格、長尾為景ー春景ー謙信と続く長尾家の越後の支配者としての不安定さの解説と安定させる為の謙信が出した答え等とても興味深く読めました。謙信は景虎を後継者にしたが北条との同盟決裂で変更せざるをえず景虎の息子を後継者にし景勝を成人するまでの陣代にしようとしていた、しかし謙信の死で景勝への不信と関東を巡る方針の対立が乱の原因だった。2020/11/27

だまし売りNo

21
謙信の死後に上杉家を二分した内乱である御館の乱がおきた。謙信の二人の養子の景虎と景勝が対立した。謙信の死の翌日から家臣達は景虎派と景勝派に分かれて言い争いを始めた。現代の組織にも通じるワンマン体制の脆さを物語っている。御館の乱が混乱と激烈を極めた。2022/04/15

ミスト

10
史料は参考になったけれど、なんとなく何かが足りなく感じた。新書だから読みやすさ重視なのかも。御館の乱の入門としてはありかも知れない。2013/10/09

hoiminsakura

8
人間関係がややこしいが、他の書籍では見たこともないような描かれ方をしているわかりやすい系図や城の地図の拡大コピーと首っ引き、余白にメモしたりマーカーで色分けして読んだ。1,2章を伊東潤氏、3章以降を乃至政彦氏が担当して、御館の乱の真実に迫ってゆく。両氏による後書きの、その短い文章に全ての思いが語られていた。このようなスタイルで完成された歴史の本には未来に向けた意味があると思う。歴史は史実を客観的に理解する姿勢が大事だと再認識。2021/03/19

とし

8
僕がこの周辺をあまり知らないからかもしれないが、内容はかなり良いと思った。上杉謙信が没した後の後継体制――景勝と景虎の継承問題――についての新説なのだが、乃至氏の史料分析と論理展開は多くの点で説得的だった。ただ、導入部分の伊東氏の煽りが余計かなぁ。IFの部分で夢を見すぎで、あれでかえって内容が陳腐なんじゃないかといらん予断を持ってしまった。2015/02/10

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