出版社内容情報
ミンスキー・モーメント(周期的な金融市場の大混乱)それは資本主義が支払わなければならないツケだ!
ウォール街のエコノミストとして、第一線で25年以上、活躍し続けてきた著者による「生きた経済」を知るための好適書。「ブーム&バースト」サイクルを繰り返してきた資本主義経済システム、その特徴と本質を平易に解明する!
金融に対する信任を回復させる手立てとは!?
内容説明
ウォール街のエコノミストとして、第一線で25年以上、活躍し続けてきた著者による「生きた経済」を知るための好適書。「ブーム&バースト」サイクルを繰り返してきた資本主義経済システム、その特徴と本質を平易に解明する!金融に対する信任を回復させる手立てとは。
目次
第1部 金融市場と金融政策の焦点(危機後の世界はニューパラダイムを模索している;市場のブーム&バースト・サイクル;リスクが高い金融とは、どんなものか;不安定要因としての金融市場;自由市場資本主義は、それでも優れているか;金融政策―政策担当者ではなく、モデルが悪い)
第2部 1985‐2002年の経済的な経験(どのようにして80年代の金融不安は起きたか;アジアの金融大混乱はなぜ起こったか―日本のバブル崩壊とアジア通貨危機;華やかな新世界のITバブルはこうして破裂した)
第3部 新たな現実2007‐2008年(住宅バブルを促進したものは何だったのか;バーナンキの不幸と米国景気後退の始まり;債務不履行のドミノ効果、世界市場危機、グレート・モデレーションの終焉)
第4部 21世紀の経済理論を再構築せよ(危機前夜の経済学の通説;ミンスキーと金融政策;どうして私は経済予想を当てられたのか;08年危機後のグローバル政策リスク)
著者等紹介
バーバラ,ロバート・J.[バーバラ,ロバートJ.][Barbera,Robert J.]
金融取引サポート会社ITGの副社長兼チーフ・エコノミスト。ウォール街のエコノミストとして、26年間の勤務経験がある。現在、ジョンズ・ホプキンス大学経済学部のフェローでもあり、過去5年間、応用マクロ経済学を教えた。1994年半ばから1996年半ばまで、MITの講師として教えた。ニューヨークの調査専門会社のキャピタル・インベストメント・インターナショナルの共同会長も経験。ジョンズ・ホプキンス大学から学士と博士号を取得
菊地正俊[キクチマサトシ]
1986年に東京大学農学部卒業後、大和証券入社。大和総研ヨーロッパ、経済調査部、投資調査部などを経て、2000年にメリルリンチ日本証券調査部に入社し、現在、チーフ株式ストラテジスト、マネージング・ディレクター。1991年にコーネル大学よりMBA(経営学修士)。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト。組織学会、日本ファイナンス学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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