封印作品の憂鬱

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862483386
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0095

内容説明

ドラえもん(アニメ)が、ウルトラマン(特撮)が、涼宮ハルヒ(漫画)が、封印だって!?1970年代のアニメ裏事情、タイとの合作と著作権トラブル、そしてメディアミックスの鬼っ子…封印作品、現在進行形。

目次

第1章 ポケットの中の悪夢―日本テレビ版『ドラえもん』(石化した時間;富山事件;不可解な出生 ほか)
第2章 白猿の暗黒舞踏―『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(オート三輪と高層ビル;ウルトラリンチと呼ばれて;ベトナム戦争とサービス精神 ほか)
第3章 歯車と少女―みずのまこと版『涼宮ハルヒの憂鬱』(涼宮家の一族;禁じられた妄想)

著者等紹介

安藤健二[アンドウケンジ]
1976年埼玉県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学第一文学部を卒業後、産経新聞社に入社。さいたま総局、デジタルメディア局などで記者業務に就く。2004年2月に退社し、単行本の執筆活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

9
日本テレビ版『ドラえもん』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』みずのまこと版『涼宮ハルヒの憂鬱』の封印理由を探るルポルタージュ。各章のタイトルが『ポケットの中の悪夢』『白猿の暗黒舞踏』『歯車と少女』と、若干大袈裟である。大変な力作だが、どこと無くつまらない。なぜなら、どれも封印されて惜しい作品ではないからでは無かろうか。封印理由はどれも会社内の騒動である。2012/04/10

山田太郎

8
別に封印でもなく、売れそうもないので出してないだけな気がする。取材苦労したのはわかるけど、なんかいまいち面白くなかった。2010/08/29

たくのみ

5
日テレ版「ドラえもん」に絡む田中角栄の影、ハンコひとつで奪われてしまうところだった「ウルトラマン」の版権、お家騒動で揺れる角川の方針で、なかったことにされた「みずの版ハルヒ」。丹念な取材から浮かび上がる、オタク文化ビジネスの光と影。大手では怖くて出せない話に切り込んだところがスゴイ。2013/07/02

しき

4
封印作品シリーズの他の既刊に比べて収録作品が少ないせいか、それとももともとは連載作品だったからなのか、ループな話題が多すぎて、読んでいてちょっと退屈になった。ともあれ、それぞれの作品の隠された部分を知ることができて面白かった。ちなみに私は旧ドラえもんをテレビでみたことがあるし、主題歌も歌える。旧作は子供心になんとなくシュールな感じがして、今のドラえもんより面白かったと今でも思っている。2011/10/12

富士さん

3
旧ドラえもんの章だけ拾い読み。でも、それだけでもテレビアニメ史の貴重な資料で、見事なルポだと思います。日本テレビ動画はじめ、新倉雅美さんの経歴は、現在では忘れ去られ、歴史上の集合として認知されることがない、60年代のテレビアニメバブルの存在を浮かび上がらせてくれる、代表的なものだと思いました。この時代のアニメとは、ぼろ儲けできそうな産業として理解され、安易な参入者が集まり、制作の海外発注が始まり、テレビ局と強く結びついていた、この事実を踏まえなければ、虫プロの歴史なども正確に理解することはできません。2022/07/29

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