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教育格差が日本を没落させる

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862482976
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

公教育の理念が変貌を遂げ、学力がカネで買われる現在、教育の機会均等はすでに幻想でしかない!「人」が資源の屋台骨を崩してしまっていいのか!
止まらない教育格差の拡大! 公立小中学校の七割に習熟度別学級が導入され、公立の中高一貫校化とエリート校化が進んでいる。ボトムアップ型からプルトップ型へと舵を切ったため、すでに公教育にも平等という理念はなくなった! 家庭の経済力や分火力が教育格差に直結する状況を後押しする日本は、「知力」が国を動かす時代に逆行しているだけではないのか!

■目次
第一章 拡大する教育格差
第二章 「平等」を捨てた公教育
第三章 抜け出せない階層の連鎖
第四章 カネで学力を買う次代
第五章 教育に投資せず日本に未来はあるか

内容説明

公立小中学校の七割に習熟度別学級が導入され、公立の中高一貫校化とエリート校化が進んでいる。ボトムアップ型からプルトップ型へと舵を切ったため、すでに公教育にも平等という理念はなくなった!しかも、国家の教育への投資は先進国最低レベル。家庭の経済力や文化力が教育格差に直結する状況を後押しする日本は、「知力」が国を動かす時代に逆行しているだけではないのか。

目次

第1章 拡大する教育格差(学力低下論争の勃発;反ゆとり教育キャンペーンの台頭 ほか)
第2章 「平等」を捨てた公教育(ボトムアップ型教育からプルトップ型へ;人生の節目ではなくなった高校受験 ほか)
第3章 抜け出せない階層の連鎖(なぜ「格差」が流行るのか;経済格差にとどまらない“目に見えない”差 ほか)
第4章 カネで学力を買う時代(中学生のうちから大学受験を目標に;中学の学習内容を塾で圧縮する ほか)
第5章 教育に投資せず日本に未来はあるか(マクドナルド化する労働市場;非正規雇用者が技術を支えている ほか)

著者等紹介

福地誠[フクチマコト]
1965年東京都生まれ、埼玉県育ち。東京大学合格者数日本一を誇る開成中学に入るも、学力不振で追い出され、錦城高校を経て同校初の東大合格者に。アップダウンの激しい人生で8年かかって教育学部を卒業し、出版社勤務を経てフリーライターになる。現在は2人の娘を持つ家庭人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

7
この問題について分かりやすくまとまっていると思う。中流と下流間の教育格差論はよく見かけるが、上流と中流の間の差も詳しく書いているのが本書の特徴の一つか。それぞれの教育において経済力の違いはもちろんだが、下流中流間は心(愛情、感情)と文化資本(本など)、中流上流間は芸術と社会資本(人のネットワーク)の差がある。地域格差も触れ、教育・階層・地域のトライアングルは確かにある。著者は開成を学力不振で追い出された後東大に入ったり、教育本は本書を含め2冊のみでほとんどは麻雀本をだしていたりとなかなか異色。2016/09/30

nobuem

0
「勉強なんて親からやらされなくても、 中学・高校から自覚もってやればそれなりの大学には入れるだろ」 というのはもはや30代以降の地方出身者の考え方だそうだ。 幼いうちから子供を勉強漬けにすることの是非はともかく、 日本の学校・塾の現状を知るという意味では参考になった。 あと自分が上流層でないということもよくわかった。2008/11/16

ホセ

0
[図]なんとなく気づきつつも、放置されがちな教育格差。教育が社会資本の投資であるならば、全体として少ない。そのうえ、投資先のバランスが悪すぎるということ。その先にはどんなリターンがあるのか。2009/05/13

いけちゃん

0
出来の悪い新聞の社説欄を長々と書いたような本2019/12/02

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