内容説明
“テヴィス・カップ・ライド”とは、アメリカ・シエラネバダ山脈の峻厳な山懐や、砂塵渦巻く荒野を一昼夜で100マイル走りぬく生命がけのレースである。過酷なライドへの挑戦を続け、心身ともにボロボロになる夫と愛馬たち。テヴィス・カップ直前に脳梗塞で倒れる妻と、ガンに冒され余命を宣告される双子の妹…。夫婦が選んだ第二の人生には、シエラネバダ山脈を越えるよりもはるかに険しい道のりが待ってた―人間味と冒険心に満ちたノンフィクションの傑作。
目次
第1章 脳梗塞
第2章 テヴィス初挑戦への道
第3章 傷ついた人と馬と
第4章 再生への希い
終章 「完走」に向かって
著者等紹介
蓮見明美[ハスミハルミ]
1946年生まれ。一橋大学法学部卒業。JICC(現・株式会社宝島社)創業に参画。現在、同社取締役国際部長。夫・清一とともに乗馬を習い始めるが、一年余で落馬・骨折を二回経験、以後、クルーに徹することを決意。『アラビアン・ホースに乗って―ふたりで挑んだ遙かなるテヴィス』(2004年)で、第一五回「ミズノスポーツライター賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
44
村山由佳の「天翔ける」を読んでエンデュランスに興味を持ち読んでみました。日本人で過酷な100マイルライドに挑戦し続けた蓮見清一。その妻が書いた馬と人との誇りと栄誉をかけた挑戦。日本橋から静岡県清水港辺りまでの距離に相当する峻険なシェラネバダ山脈を、人馬一体になって24時間以内に走りきる。途中で馬の状態をチェックされ、ただ鞭を当てて馬を酷使するのはご法度。あくまでも人馬が協力しあって完走を目指す。ライダーの清一も凄いが、還暦記念にと限界に挑戦する道を選んだ夫を全力でフォローする明美さんが凄かった。感動。2016/08/23
randy88
0
652008/07/09
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