内容説明
『試行』の巻頭を飾った名物的連載すべてを発表順に三巻に分けて収録。情況を捉えずして本質には迫れない、著者の覚悟がこめられた時代との格闘。情況は情況を捉える確かな目によって情況となる。混迷する現在に立ち向かう著者の真骨頂を伝える時代への証言の書。
目次
「終焉」以後
「対偶」的原理について
頽廃の名簿
ひとつの死
ポンチ絵のなかの思想
中共の「文化革命」についての往復書簡(返信者 内村剛介)
幻想としての人間
二つの書簡(発信者 内村剛介)
書簡体での感想
恣意的感想〔ほか〕
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年東京生まれ。東京工業大学卒業。詩人・思想家。主な著書に『夏目漱石を読む』(筑摩書房、小林秀雄賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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