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愛と妄想のクラシック

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862482075
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0273

内容説明

記憶を呼び覚まさぬクラシックなどない。そもそも、代替の効かぬ個人的な体験である音楽の記述に客観性を装うこと自体、おおいなる「幻想」ではないのか?音楽から自らの具体的経験や思考と結びつくさまは消し去ることはできないし、消し去るべきではない。『わたしの嫌いなクラシック』『萌えるクラシック』で、客観性の幻想を衝いてきた著者が、いよいよ「音楽と愛」を語る。音楽の感覚的現実を召還させる著者渾身の新しい「私批評」の試み。

目次

第1章 適度な快活さで(モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲ハ長調―死の影を映すように;ヴェルディ/歌劇「トロヴァトーレ」―火刑への眠り ほか)
第2章 スケルツォ―狂想的に(ラヴェル/夜のガスパール―水の中の鏡のように;ヴィシネグラツキー/四分音システムピアノのための二十四の前奏曲―内部で虫が蠢くように ほか)
第3章 アダージョ―ほとんどアンダンテのように(バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」―白い平原;フランク/交響曲ニ短調―溺れて、しかし流されないように ほか)
第4章 葬送行進曲風の主題によるロンド(モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」―熱狂の日を終わらせるもの)

著者等紹介

鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年山形県生まれ。「私批評」を標榜しつつ、売文業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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