内容説明
タバコは予防できる最大の死の要因!タバコの侵略的性格が受動喫煙の害を生み出す!タバコは依存性があるから喫煙者は病人!それどころか喫煙者は無用な社会的コストをかけている!―なぜここまでタバコはバッシングされる存在になったのか?拡大し続けるタバコ有害論の根拠をいま一度問うため、疫学・近代医学観・歴史・産業などさまざまな角度から喫煙と健康の問題を照射。そのうえで、なかったことにされている喫煙の効用を改めて検証する。「なぜ人はそれでもタバコを吸うのか」の答えがここにある。
目次
第1部 なぜ「百害あって一利なし」といわれるようになったか(こうしてタバコ・バッシングは拡大した;たばこ好きの国民が世界一長寿;「近代(西洋)医学」というパラダイム
すべてはアメリカから)
第2部 「害」あるものには「益」がある(人はなぜたばこを吸うか;日用品化したシガレットの功罪)
著者等紹介
武田良夫[タケダヨシオ]
1942年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。日本専売公社(現・JT)に入社後、おもにマーケティング畑を歩き、販売促進課長、市場開発室長、マーケティング部長などを歴任。この間、「ミスタースリム・メンソール」「サムタイム」「マイルドセブン・ライト」の開発リーダーを務める。1995年JT退社。現在、経営コンサルタントとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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肉欲棒太郎
3
「反喫煙運動は医療的な立場の公衆衛生政策というよりは、政治的な社会運動と考えた方が正確ではないか」という文中にある言葉が全てを言い表している。禁煙運動の原点はアメリカのピューリタニズムにあり、現在ではそれが科学に取って代わられた。だが梅棹忠夫も言うように、科学は容易に宗教の代替物となるものである。2016/09/15
ひろゆき
2
完全禁煙の病院は患者を対象してしか見ておらず、嗜好を伴う人ととして尊重していない、に拍手。タバコの「利」を懸命に説く著者はJTのエリートで、説得力あります。禁煙したばかりの人は読まぬほうがよいかもしれない。2012/07/19
set-you
1
嫌煙家からすると納得のいかない一冊。確かに一方的で作為的なタバコ害悪説が横行してる感は同意できるが、この本でなされている反論も同様。データを読む際に作為的に視点を欠落させてるなら質が悪い。喫煙者が恩恵を受ける要素もわかるが、タバコをこれから吸う理由にはならないし、少ない益を得るために害が大きい「タバコ」である必然性は感じない。2010/05/03
Humbaba
0
タバコに健康上の問題があるというのは間違っていない。しかし、煙草によってストレスを解消できるというメリットも有る。メリットとデメリットを比較して、その上でどうするべきかを考えることこそ正しい公正な態度であり、ただ害のみを喧伝するのは公平ではない。2016/07/14
Ryueno
0
うーん、腑に落ちないというか、納得出来ないというか… あくまでも愛煙家の論理なのかな2010/09/13