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二十歳にして心朽ちたり―遠藤麟一朗と『世代』の人々

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  • サイズ 新書判/ページ数 369p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862481641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0295

内容説明

府立一中・一高・東大で「秀才」の名をほしいままにした、同世代のシンボル的存在。昭和21年夏、学生たちが創り上げた総合雑誌『世代』の伝説の初代編集長・エンリンこと遠藤麟一朗。彼は無名のサラリーマンとして逝った。著者の数年前の世代として、数歩前を歩く“都会の秀才たち”はまさに著者の青春の前景にあった。彼の生涯とはいったい何だったのか。自らの青春の構造を確認すべく著者の「行脚と巡礼」の旅は始まる。―敗戦直後から1950年代、真の意味での「戦後」の錯乱の季節の底に流れていた、異様なほど熱気に満ちた「ルネサンス野望」は、なぜ蹉跌させられてしまったのか?敗戦直後のあの“精神の季節”とは何であったのか?自身、総合雑誌編集長して辣腕をふるった著者が熱い思いをこめてさぐった記念碑的処女作。

目次

序章 わが青春の前景
第1章 砂を噛む―アラビア石油カフジ基地
第2章 歌声酒場―住友銀行日比谷支店
第3章 常在高貴―東京山ノ手の子弟
第4章 仲間たち―一高明寮十六番
第5章 巷の饗宴―ニコライ堂のある坂道
第6章 女たち―米川邸サロン
第7章 散りゆく影―ダンスパーティからピクニツクへ
第8章 過去をもつ風景―酒房・風紋周辺
終章 独自ノ狂夫音信稀ナリ

著者等紹介

粕谷一希[カスヤカズキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業。55年中央公論社に入社し、67年より『中央公論』編集長を務め、78年中央公論社を退社し、文筆活動を開始する。86年東京都文化振興会発行の季刊誌『東京人』創刊とともに、編集長に就任。87年都市出版株式会社代表取締役社長に就任。現在、都市出版において『東京人』、『外交フォーラム』、出版などの相談役、作家として執筆、講演活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

21
雑誌「世代」の初代編集長を務めた遠藤麟一郎氏が亡くなり、これを機会に当時と状況と遠藤氏の歩みを振り返る。若いころに詩作に興じながら大学卒業後はビジネスに徹した遠藤氏はランボーと重なる。戦後すぐの文壇を研究する人にとっては読む価値があるかもしれない。2017/03/02

ろくしたん

2
難しすぎて、よく分からなかった。2019/12/16

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