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内容説明
「公正中立」も「プライバシー」も「権力」も「人権」も関係なかった!ライバル紙をボロクソにけなし、お家騒動はワイドショーに仕立て上げ、伊藤博文から森鴎外までのお妾さんを紙上公開!なぜ明治の報道はこんなにもスキャンダラスだったのか。
目次
第1章 罵詈雑言が乱れ飛ぶ“国政選挙事始め”(いよいよ初の国政選挙;遊郭が有力な票田 ほか)
第2章 日本初のワイドショー的事件“相馬家騒動”(公然の墓あばき;元藩主、御乱心? ほか)
第3章 プライバシーなんて無縁の“名士の蓄妾大公開”(マムシの周六、大暴れ;文豪・鴎外もターゲットに ほか)
第4章 三井から娼婦まで“キャンペーン事始め”(『二六新報』の台頭;マッチポンプ事始め? ほか)
第5章 芸能ゴシップか文学作品か“自然主義の混乱”(出歯亀、名を売る;自然主義、スキャンダラスに登場 ほか)
著者等紹介
朝倉喬司[アサクラキョウジ]
1943年岐阜県生まれ。早稲田大学文学部中退。『週刊現代』記者を経てノンフィクション作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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inokori
5
明治という時代の特殊性を感じつつも,「日本人」と今呼び習わしているものの性質の一端がそこここに立ちのぼってくるかのよう.これは名著.2013/08/09
つまみ食い
2
あとがきにあるように、週刊誌記者という筆者の経歴もあってか、明治の選挙や政治、色恋沙汰をめぐる新聞報道が、報道される対象はもちろん報道する側の新聞社や記者もひっくるめて面白おかしく、しかし知性と批評精神とともに紹介されている。選挙で各地で流血を伴う衝突が生じていたり、「自然主義」が出歯亀と結び付けられセンセーショナルな見出しに使われていたりと知らないことが多かった。2021/12/06
takao
1
ふむ2024/11/10
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- 和書
- 君を夏の日にたとえようか