内容説明
17年間かの地の大地とオモニに育てられた、ひとりの少女が戦後、日本人として生き抜くためにいつの日かわが原罪の地に立つことができる日本の女へと生き直したいと願った心の軌跡をあますところなく伝える。ことばとは何か。ふるさととは何か。一人の少女が見たものとはなんだったのか。読む人を粛然とさせる感動の書!待望の復刊。植民地・朝鮮で成長した著者が自伝風に描く痛切な昭和史。
目次
1章 天の川
2章 しょうぶの葉
3章 王陵
4章 魂の火
著者等紹介
森崎和江[モリサキカズエ]
1927年朝鮮大邱生まれ。福岡県立女子専門学校(現・福岡県立女子大学)卒。1950年詩誌『母音』同人となる。58年9月、筑豊の炭坑町で文芸誌『サークル村』に参加。60年5月終刊。59年8月より61年7月まで、女性交流誌『無名通信』刊行。現在、福岡県宗像市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 花ノ紋 竹内銃一郎集成