内容説明
地域経済にとって、多くの県はもはや無用の長物に過ぎない。47都道府県の区分は制度疲労の限界に達している!首都と中部ブロックによる「東名体制」が現れる一方で、他の地域経済は停滞するか、シュリンクしていく傾向を見せる。地域間格差が拡大し、地域により雇用や所得が大きく異なる状況で人々はどのような選択をしていくのか?地域間格差は人口の社会移動を促す。「富める地域はさらに富み、貧しい地域はさらに貧しくなる」経済原則がこのまま適用されていくとすれば、そこにどんな日本が立ち現れるのか?各地域経済の現況を読み解きながら、未来を展望し打開策を図る。
目次
第1章 地域経済の天気予報
第2章 北海道ブロック―地域独自の資源に活路がある
第3章 東北ブロック―自律的な地域経済基盤づくりを模索する
第4章 首都ブロック―グローバルな都心の集積力によって成長する
第5章 中部ブロック―ものづくりの強さから産業集積の強さへの転換が求められる
第6章 北陸ブロック―地場産業の新たな集積化が鍵を握る
第7章 近畿ブロック―「阪神」から「京阪」へ軸足を移す
第8章 中国ブロック―既存と新産業の組み合わせで発展なるか
第9章 四国ブロック―地場ハイテク産業が光る
第10章 九州・沖縄ブロック―首都、中部に並ぶ産業集積地になるか
第11章 塗り変わる日本経済地図
著者等紹介
松田久一[マツダヒサカズ]
兵庫県出身。同志社大学商学部卒業。JMR生活総合研究所代表取締役。消費財産業及び情報家電産業での豊富な実務経験を持つ。専門及び得意分野は経済史、戦史研究、戦略経営、マーケティングと多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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