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萌えるクラシック―なぜわたしは彼らにハマるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 217,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862480538
  • NDC分類 762.3
  • Cコード C0273

内容説明

著者いわく、“ヨーロッパをはじめとする異文化との付き合い方は、「萌え」に頼るしかないのでは、との思いがわたしのなかにも芽生えてきた。「萌え」を自覚して音楽に接するほうが、このニッポンで生きていく限り、まことに健康的ではないのか。それが一番正しい方法なのではないか”と。「好き」「嫌い」だけではこの国のクラシック音楽需要は語れない。著者自身、自信をもって萌えまくっていると公言するアーノンクールからチェリビダッケまで全二十人を網羅する。「萌え」というキーワードからはじめて語られる渾身の偏愛的演奏家論。

目次

第1章 ヨーロッパの匂いに萌える
第2章 脱力美に萌えてみる
第3章 クールでドライなものに萌える
第4章 ツンデレに萌える
第5章 とにかく…萌える
第6章 オトコのロマンに萌える
第7章 異質なものが出会う「場」に萌える
第8章 軽さに萌えてみる
第9章 極めてしまったものには萌えなければならない

著者等紹介

鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年山形県生まれ。「私批評」を標榜しつつ、売文業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

39
音楽を客観的に語る行為は難しそうに見えて、実のところ楽理に踏み込まない限り無味乾燥とした情報の羅列に陥る事は多い。それが歴史的な音楽であれば猶更で、そんなお勉強したけりゃ教科書でも買えばいーじゃーん。そんなひねくれた著者による、ナイスな偏愛クラシック紹介書。出てくる音楽家はどれも無くて七癖と言わんばかりのアクの強さだが、その紹介文から音楽をイメージするのが楽しくてたまらない。そう、愛を以って語られる奇妙な音楽はいつだって素敵だ。クレーメルヤヴェデルニコフ、チェリビダッケ辺りは是非とも聴いてみたいと思った。2016/09/08

いりあ

5
クラシック音楽評論家の鈴木淳史氏が独自の視点でクラシック音楽を解説したもの。色々な切り口で音楽を紹介している著者だが、本書の視点は「萌え」。とかく敷居が高くなりがちで近寄りがたい印象のクラシック音楽を「萌え」という現代日本の視点で見てみるとどうなるか。そして、ここで紹介される音楽は一癖も二癖もありました。実際に音楽を聴きたくなる本です。2010/08/29

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