内容説明
いったい誰のための男女共同参画社会なのか?セイフティーネットとして機能してきた主婦は本当に無用の長物か?子どもを不要とする社会的風潮はなぜ作り上げられたのか?少子化対策がなぜ子どもを増やすことでなく労働力確保に擦り替えられたのか?誤読から始まった「ジェンダー・フリー」が男女共同参画の名の下に君臨してしまっている今日、問題は山積している。本来、男女共同参画社会とは女性が安心して子どもを生み育てながら仕事を行える社会、男性も仕事だけでなく、家庭生活において家事・育児を行う社会ではなかったのか。少子化をさらに促進させ「女・女格差」を広げ、「一億総働きバチ社会」をつくる行政主導のフェミニズムに基づく「男女共同参画社会」の矛盾点をいま明らかにする。
目次
第1章 「女・女格差」を広げる男女共同参画社会
第2章 「負け犬」は格差社会のエリート!?
第3章 少子高齢社会のひずみは専業・パート主婦に押し付けられる
第4章 女系天皇(男女平等主義)か男系天皇(保守血統主義)か究極の選択
第5章 「冬ソナ」は一九七〇年代日本の演歌的純愛物語の世界である
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著者等紹介
山下悦子[ヤマシタエツコ]
1955年東京生まれ。女性史研究家、評論家。1979年日本女子大学卒業。東京都立大学にて文学、批評を学ぶ。現在、事務所「ラ・フェミニテ」主宰。国際日本文化研究センター共同研究員(比較文化、思想を研究)、日本女子大講師などを歴任。毎日新聞論壇時評『雑誌を読む』を担当(1995~1998)、日経新聞、産経新聞、東京新聞などジャーナリズムでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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