内容説明
小泉構造改革の負の側面である経済格差。この経済格差が学力格差に直接反映されるようになってきている。なぜ反映されるのか?それは「教育の機会均等」がすでに幻想でしかないからだ!偏差値レースに参加しようと思えば、高校から大学だけで1000万円が必要なうえ、すでに選抜の主戦場は中学受験に移りつつあるため、その費用はさらに増す。そのうえ、学費の個人負担が先進国のなかで日本は最も多い。つまり、教育も市場原理で動き、学歴は努力による業績ではなく、生まれによる属性で決まる社会になっているのだ!もうまもなく国民の9割が人生のスタートラインにすら立てない社会が到来する。
目次
Introduction まったり500万円コースか、ハードな3000万円コースか、道はどちらかしかない!
プロローグ 二極化する教育
第1章 経済格差が学力格差に直結する時代
第2章 東京のなかで広がる格差の現実
第3章 格差が公然と導入される公教育
第4章 先進国最悪の個人負担が歪みを大きくする
第5章 消費者として学力を購入する時代
第6章 格差再生産のメカニズム
第7章 教育格差、そして学歴のゆくえ
第8章 新・選抜システムの構造
エピローグ 教育後進国に成り下がるニッポン
著者等紹介
福地誠[フクチマコト]
1965年東京都生まれ、埼玉県育ち。東大合格者数日本一を誇る開成中学に入るも、学力不振で追い出され、錦城高校を経て同校初の東大合格者に。アップダウンの激しい人生で8年かかって教育学部を卒業し、出版社勤務を経てフリーライターになる。現在は2人の娘を持つ家庭人でもある。教育問題、格差問題に深く関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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