内容説明
多色で描かれた力強い板書、ドレスデン美術大学に収蔵された解剖標本の写真、作例を多数収録したこの贅沢な書籍は、美術解剖学の教科書であり、人体を表現する人のための資料集でもあります。芸術家たちは何世紀にもわたって、人体をどのように表現するか、そして人間が動いたときに骨、関節、靱帯、筋に何が起こるかという問いに関心を寄せてきました。そのふたつ、すなわち芸術と科学の両方を融合させた取り組みが、美術解剖学です。ドーロ氏の講義は、図版や資料を研究する古典的な方法から抜け出し、観察に基づいた生き生きとした視点で人体にアプローチすることを促します。学習者はこの新しいアプローチによって、自然の形態に対する鋭い感性を育み、優れた観察能力と形態認識力を獲得することができます。
目次
1 美術解剖学の導入
2 頭部
3 頸部
4 胴体
5 上肢
6 下肢
7 動力学、静力学、コントラポスト
8 人体表現 美術解剖学入門と素描教本
付録
著者等紹介
ドーロ,サンドロ[ドーロ,サンドロ] [D´or´o,S´andor]
1950年ハンガリー生まれ。ギョンギョス(Gy¨ongy¨os)でワイン醸造を学んだ後、1978年にドレスデンに移住し、ドレスデン美術大学で学ぶ。1985年よりフリーランスのアーティスト、グラフィックアーティストとして活動する傍ら、ゴットフリード・バメス教授のアシスタントを務めるなど、ドレスデン美術大学で繰り返し指導にあたる。2008年よりドレスデン美術大学美術解剖学・人体デッサン科主任教授。現在は、ドレスデン、ロシュヴィッツのクンストラーハウスを拠点に活動
加藤公太[カトウコウタ]
1981年東京都生まれ。美術解剖学の研究者、メディカルイラストレーター、グラフィックデザイナー。2002年、文化服装学院服装科卒業。2008年、東京藝術大学デザイン科卒業。2014年、東京藝術大学大学院美術解剖学研究室修了。博士(美術、医学)。SNSでは「伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)」として美術解剖学に関する情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。