内容説明
本書は、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、360度動画制作、モーションキャプチャなどに使用されるツールへの深い洞察を提供します。それらを利用した映像制作用バーチャルスタジオにより、CGと現実をリアルタイムで撮影できるようになります。これにより、ストーリーテリングは格段にレベルアップすることでしょう。著者のMark SawickiとJuniko Moodyは、市販のソフトとツールを使って、現代のバーチャル/モーションキャプチャスタジオのセットアップとプロダクションパイプラインを解説し、バーチャルセットで映像を作る手順と秘訣を公開します。さまざまなシナリオを網羅し、代替技術やコスト効率の高い技術による高品質なバーチャルコンテンツの作成方法を理解しましょう。チュートリアル、ケーススタディ、プロジェクトブレイクダウンでは、よくある落とし穴を回避し、克服するための重要なヒントを紹介します。本書は、バーチャルバックロット(仮想撮影用地)コンテンツを作成する初心者はもちろん、バーチャルプロダクションを計画・演出する際に、RealityソフトウェアとQualysisなどのパフォーマンスキャプチャ機器を用いたベストプラクティスを採用したい上級VFXユーザーにも役立つガイドとなっています。
目次
草創期の魔術師たち
コンピュータグラフィックスの沿革
パフォーマンスキャプチャ
カメラトラッキング
Reality Engineコンポジットシステムの仕組み
Unreal Engineでストーリーボードを作成する
合成の基礎
プロダクションの注意点
フォトリアルな環境を作成する
低予算のバーチャルプロダクション
プロダクションケーススタディ
バーチャルリアリティ‐まるで魔法
著者等紹介
サウィッキ,マーク[サウィッキ,マーク] [Sawicki,Mark]
70年代後半にカメラマン、アニメーター、コンポジターとして視覚効果分野に参入しました。トム・ハンクス主演の『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ』(1998年)では、Area 51の共同スーパーバイザーとして、伝統的な時代とデジタル時代の重要な転換点に立ち会いました。現在は、バーチャルプロダクションアーティスト、インストラクターとして活躍しています
ムーディ,ユニコ[ムーディ,ユニコ] [Moody,Juniko]
南カリフォルニア大学(USC)映画学科を卒業した後、モーションコントロールとコンポジットの技術者として、New World Studios、Ultimatte Corporation、Industrial Light and Magic(ILM)で働き、その後、デジタルアーティストとしてWarner Digital、Sony Imageworks、Walt Disney Feature Animationに勤務。彼女はUSC Rossier School of Educationで博士号を取得し、現在も執筆や研究を続けています(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。