出版社内容情報
ゲーム会社や大学、大手企業などのCG開発部門で、研究されて実装されている成果をまとめました
本書は、日本で活躍するコンピュータグラフィックプログラマーたちの執筆により完成しました。
画像処理、モデリング、レンダリング、アニメーションの4つのセクションに分かれており、どの分野のCG開発者にも役立つ内容となっています
画像処理
Chapter 1 CGにおける線形最小二乗法による最適化
Chapter 2
内容説明
コンピュータグラフィックスの最新技術は、SIGGRAPHやCEDEC、各学会などで発表されているが、最新技術なだけに説明や参考文献が広範に渡っている。本書では、これらをわかりやすくまとめ、実践的なサンプルコード付きで、技術を紹介した。
目次
1 画像処理(CGにおける線形最小二乗法による最適化;グラフカット画像領域分割法;画像からの対象検出)
2 モデリング(ファブリケーション―コンピュータグラフィックスを用いたモノづくり)
3 レンダリング(レイバンドルトレーシングを用いた双方向光輸送;Light Probeのみによる多重反射を含むリアルタイムグローバルイルミネーション;リプロジェクションを使ったG‐buffer生成パスの高速化)
4 アニメーション(パラメトリックポーズブレンド;自己衝突を含む衣服の有限要素法シミュレーション)
著者等紹介
五十嵐悠紀[イガラシユキ]
日本学術振興会特別研究員PDとして筑波大学システム情報系に所属。「コンピュータを用いた手芸設計支援に関する研究」で2010年に東京大学より博士(工学)の学位を取得。コンピュータグラフィックス、ユーザインタフェースに関する研究に従事している。研究開発した自身のソフトウェアを用いて一般ユーザを対象としたワークショップを行うなど、アウトリーチ活動にも力を入れている
井尻敬[イザワタカシ]
東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻にて博士号(情報理工学)を取得後、(独)理化学研究所にてポスドクとして生体画像処理と生物の動きに関する研究に従事。現在は同研究所の基礎科学特別研究員。専門分野は、GraphicsのためのUser interface、3D modeling、Image segmentationなど
梅谷信行[ウメタニノブユキ]
東京大学博士課程3年生の28歳の学生。もともと産業機械工学科出身で、工学的な有限要素法(FEM)のシミュレーションについて19歳のころから独自に研究と開発を行っている。五十嵐健夫(東大教授)にIPA未踏ユースを通じて見出され、リアルタイムのFEMシミュレーションをインタラクティブなデザインに組み入れる研究を博士論文のテーマとして始める。SIGGRAPH2011とSIGGRAPH2012のTechnical Paperに論文が採択されている
金森由博[カナモリヨシヒロ]
東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻博士にて博士号(情報理工学)を取得後、筑波大学に勤務。現職は筑波大学システム情報系・助教。博士学生時代からリアルタイムレンダリングやビジュアルシミュレーションに興味を持っていたが、最近は特に、画像編集技術やアニメ・イラスト作成支援技術の研究に取り組んでいる
徳吉雄介[トクヨシユウスケ]
株式会社スクウェア・エニックスのシニアリサーチャー。平成19年3月信州大学大学院工学系研究科システム開発工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。同年4月株式会社日立製作所システム開発研究所入社(研究員)。最適化コンパイラの研究開発に従事。ハイパフォーマンスコンピューティング及び組込みプロセッサ向けコンパイラの開発に関わる。平成22年7月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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