感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
126
著者のジェームス・ガーニーは、アメリカのイラストレーター。本書の他にもイラストの技法書として『空想リアリズム』がある。本書では、副題にあるように「リアリズムのための色彩と光の描き方」を伝授する。まずはいにしえの巨匠たちに学ぶ色。ベラスケスやフェルメールだが、以下ではご本人の手になる実例が豊富に示される。しかも、この人が得意とする恐竜やロボットと人間が共存する絵だ。絵であるだけに自由自在であり、背景の町も神話的な世界であったり、オリエント世界であったりもする。また、時には科学的な説明も加えられ、かなり⇒2025/05/12
みさどん
22
筆者の色の出し方の分析がすごいし、筆力もすごい。タイプの大きく違った絵が描けていて、才能がある人なんだろう。有名な絵の見方も、その解説がおもしろかった。奥行きのある絵で、顔、光、水を描ける人が力のある人だと、素人の私には思えるんだよな。2021/07/18
もち
9
のんびりと読み進めておりましたが、本日ついに読了しました。 私は絵を描くのが好きですが、独学ゆえに未知の事が多く、色について知識を高めたいと思い本書を購入。評価も高い著書でしたので期待を胸に読み始めましたが、期待を遥かに上回る内容でした。目的であった色についてはさることながら、絵を描く上で気をつける点、着眼点、色の仕組み、光の仕組みなどなど目的以上に多くを学ぶことができました。 また、絵がある事でよりその説明に説得力があり、ソースとしても適切で参考になりました。 自身の絵描きに活かしたいと思えました。2021/05/04
うぬ山
6
光と色の教科書。大量の著者の絵が掲載されていて、更に光と色の解説もついているという盛り沢山な内容。絵を描く側の人間だけでなく、鑑賞が好きな人が読んでも面白いだろうなと思った。油彩中心だが、デジタルイラストにも応用出来る事がたくさん書いてあった。手元において何度も読み返したい本。2020/08/15
paumi
5
私は絵を描き始めたころは影つけもハイライトもグレーを使っていた。それから固有色と関係のある色を影つけやハイライトにつかい、さらに知識をおさらいまたは増やすためにこの本を読んだ。あいまいに知っていた色と光の作用がさらに具体的に知ることができた。読んでいないのと読んでいるのとは恐らく大きな違いがあっただろう。買ってよかった。2017/06/21