そうだ、高野山がある。

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  • サイズ A5判/ページ数 212p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862382160
  • NDC分類 188.55
  • Cコード C0095

内容説明

人々は高野山へ向かう。様々な思いを込めて。真言、曼茶羅、生と死、宇宙の実相、そして近代システムへの疑義。不世出の思想家空海弘法大師と山の深い神秘に導かれた思索する小説家の書き下ろし紀行。

目次

なぜ、いま高野山か(かくも多くの人が;小さな鈴の音とともに;いざ、高野山へ;大門にたたずんで)
高野山をめぐる物語(開創の前後;密教思想の具現化;西行桜をめぐって)
この行き詰まり感はなぜ?(空海が追い求めたもの;真言密教の実効性)
魂の帰っていくところ(宿坊に泊まる;朝の勤行、あれこれ;『理趣経』にたじろぐ;生きとし生けるもの)
私たちはどこへ行くのか(町石道を歩きながら;瞑想は迷想に通ず;「自由」を定義しなおす;信仰という心のかたち;いまだ人間は発明されていない)

著者等紹介

片山恭一[カタヤマキョウイチ]
1959年1月5日愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞

小平尚典[コヒラナオノリ]
1954年北九州市小倉北区に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。1981年写真週刊誌FOCUS(新潮社)創刊メンバーに参加。1985年には御巣鷹山日航機123便墜落事故の現場にいち早く到着して取材。後に写真集『4/524』(新潮社)を刊行、BBC放送の20世紀の記録写真家として選ばれる。1987年から2009年まで米国ロスアンゼルスを拠点にグローバルなメディアで活動。公益社団法人日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kei

15
和歌山県人なので、真言宗でなくとも、なじみ深いお大師さん。日本の宗教は、葬式屋さんではなくて、もっと日本人のこころ、そして、社会的な事象にも、関わるべきだと、私は考えています。天災、教育、事件、年末の漢字だけじゃなく、お坊さん、出てきて、よいと思います。(笑)現代人は、念仏を唱えるだけで幸せになれるとは考えていないので、哲学としての、新しい世界観を示す一つの指針になれば、おもしろいのでは?ただ、本書は、空海に触れながらの高野山旅本!全行程網羅です。2015/08/09

mami

3
現在お遍路中。今年中に結願し、高野山に詣でる予定。内容は難しくてほとんど理解出来なかったが、タイトルに惹かれ予習のつもりで読んでみた。実際訪れるまでにはもう少しお勉強しなくてはと反省。2016/01/18

ぶぶぅ

0
先日再読した『世界の中心で、愛をさけぶ』の著書である片山恭一さんによる高野山の紀行本。片山さんなりの高野山、空海、密教に関する思索が興味深い。実際にセカチューの中でも、空海の話が出てくるので、作品にも影響はあったのではないかと思う。ほぼ全編が、見開きの半分がエッセイで、見開きの半分が写真という構成は紀行本として贅沢な感じがした。ただ、多少値段が上がっても良いので、写真はカラーが良かった…。白黒では魅力が伝わりにくいと思う。よっぽど高野山が好き、または片山恭一さんが好きな方なら手にとっても良いのではないか。2020/05/31

Motley

0
★★★★2015/05/15

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