内容説明
人々は高野山へ向かう。様々な思いを込めて。真言、曼茶羅、生と死、宇宙の実相、そして近代システムへの疑義。不世出の思想家空海弘法大師と山の深い神秘に導かれた思索する小説家の書き下ろし紀行。
目次
なぜ、いま高野山か(かくも多くの人が;小さな鈴の音とともに;いざ、高野山へ;大門にたたずんで)
高野山をめぐる物語(開創の前後;密教思想の具現化;西行桜をめぐって)
この行き詰まり感はなぜ?(空海が追い求めたもの;真言密教の実効性)
魂の帰っていくところ(宿坊に泊まる;朝の勤行、あれこれ;『理趣経』にたじろぐ;生きとし生けるもの)
私たちはどこへ行くのか(町石道を歩きながら;瞑想は迷想に通ず;「自由」を定義しなおす;信仰という心のかたち;いまだ人間は発明されていない)
著者等紹介
片山恭一[カタヤマキョウイチ]
1959年1月5日愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞
小平尚典[コヒラナオノリ]
1954年北九州市小倉北区に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。1981年写真週刊誌FOCUS(新潮社)創刊メンバーに参加。1985年には御巣鷹山日航機123便墜落事故の現場にいち早く到着して取材。後に写真集『4/524』(新潮社)を刊行、BBC放送の20世紀の記録写真家として選ばれる。1987年から2009年まで米国ロスアンゼルスを拠点にグローバルなメディアで活動。公益社団法人日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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