太平洋の赤い星―中国の台頭と海洋覇権への野望

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  • サイズ A5判/ページ数 306,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862382078
  • NDC分類 397.222
  • Cコード C0031

内容説明

日本の安全保障に大きな影を落とす中国のシーパワー。第一級の海洋軍事アナリストが海洋における中国の軍事的戦略、戦術を包括的に分析した労作。

目次

第1章 マハンの二つの三叉槍/制海権
第2章 戦略理論家を動員する中国
第3章 ドイツの先例
第4章 中国的性格の艦隊戦術
第5章 海におけるミサイルと対ミサイル
第6章 台頭する中国の海中核抑止
第7章 海のソフトパワー
第8章 アジアにおけるアメリカの海事戦略
第9章 三叉槍/制海権を持つのは誰か?

著者等紹介

ヨシハラ,トシ[ヨシハラ,トシ] [Yoshihara,Toshi]
アメリカ海軍大学校の准教授。専門は軍事戦略。特に中国軍事戦略のアナリストとして高い評価を得ている。前職はアメリカ空軍大学の戦略学部客員教授。タフツ大学フレッチャー法外交学校で博士号を得る。アジア太平洋研究ジョン・A・バンビューレン議長。外交政策分析研究所、RAND、アメリカエンタープライズ研究所のアナリストを務める

ホームズ,ジェイムズ・R.[ホームズ,ジェイムズR.] [Holmes,James R.]
アメリカ海軍大学の准教授。ジョージア大学公共国際問題上級研究員。タフツ大学フレッチャー法外交学校で博士号を得る。元アメリカ海軍将校として第一次湾岸戦争に従軍

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手シンクタンク勤務の傍ら、経済、ITから文学、思想まで、広範な批評活動、翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Meistersinger

3
今年(2014年)の2月に出版された本だが、既にアップデートが必要な点も出ている様な。毛沢東の考え(海軍は沿岸防護的なレベルで十分)から決別しマハン的な海洋覇権志向(といってもマハンは公共財としての海洋を標榜していたようだけど)に移行しつつある中国を描写している。「海のソフトパワー」として鄭和の大航海を中国が売り込んでいる点は興味深い。2014/11/21

かど

1
ここ20〜30年ほどの海洋における中国の軍事的戦略・戦術を包括的に分析されています。中国海軍のドクトリンを垣間見ることができるのが興味深い。規模の拡大や装備の近代化のみならず、対艦弾道ミサイルなど高い技術も身につけてきているところなど、安全保障上、よく考えてみなければなりませんね。2014/05/10

Yuko

0
ぜんっぜん違うタイプの本だと思って読み出してしまった。なんとか読了。大真面目な「霧の艦隊」みたいな感じだった。2014/10/19

シノウ

0
中国の海軍戦略が本格的になったのは、1980年代の鄧 小平期の海軍司令員・劉華清の戦略からだ。近年では呉勝利がその中国のブルーウォーターネイビーとしての運用に磨きをかけた。中国海軍は現在も発展途上であることは確かである。しかし、海軍に中国は「中国の夢」実現の可能性を見出している。マハンの海上権力論を参考にしたと思われる行動も多くあり、経済、政治、軍事力の海上における三本の矢でいずれ米国と東アジア地域で対峙することは避けられないという分析が論旨。今後のアジア情勢を占う上で非常に有益な書籍。2018/01/11

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