内容説明
資生堂とサントリーの広告を中心に、数々の名コピーを世に送り出してきた宣伝文案制作者が回想する広告とコピーの時代。
目次
第1章 新米宣伝文案制作者
第2章 女性専科のコピーライター
第3章 リッチでもないのに
第4章 オノダ、独立する
第5章 ウイスキーと草の絵本
第6章 恋は、遠い日の花火ではない
著者等紹介
小野田隆雄[オノダタカオ]
1942年栃木県足利市生まれ。1966年東京都立大学人文学部卒業、同年株式会社資生堂に「宣伝文案制作者補欠募集」にパスし入社。以後、70年代~90年代にかけて数々のヒットコピーを作る。日本を代表するコピーライターの一人。1983年資生堂退社、同年個人事務所「アップ」設立。2001年12月より、資生堂OBを中心とするエフクリエイション株式会社のクリエイティブディレクターに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シブ吉
76
新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ポスターなど、生活の至るところに溢れている広告。人の記憶に残り、生活も変え、流行までも作る言葉のチカラが、広告にはあるのでしょう。本書は著者の小野田さんの三十年に及ぶ広告業界での作品の想い出を綴った一冊。「時間よ、止まれ」「恋は、遠い日の花火ではない。」などなど、作品が産まれた背景と当時の状況が判り興味深いものが有りました。また、カメラマンの武田さんが撮った「雑草の写真」の話。雑草を商品に見立ててコピーを書き、「草の絵本」を出版、雑草の存在と広告コピーを重ねる姿が素敵でした。2014/05/18
takao
1
ふむ2019/12/07
サトル
0
あのテレビCM、<恋は、遠い日の花火ではない。>にたまらなく哀愁を感じる年代になって来たので、あれこれ制作者を辿って探して、ようやく読んでみた。著者の自叙伝のようでもあり、コピーライターという職業の興味深い記録でもある。1970年代から80年代にかけてテレビCM全盛の頃、著者は全くもっておいしい生活を送っていたようで、気難しい性格からか資生堂を辞めてフリーランスとなって、1994年、あのサントリーNEWオールドのCMが誕生した。全くもって著者は幸運で、おいしい人生を味わってきたなぁ~と感じさせる本だ。2017/08/26
ムカイジュン
0
伝説のコピーライター。数々の名作を生んだ元資生堂宣伝部所属。ゆれる、まなざし。好きだったなあ。コピーに対する考え方を学べるとても貴重な本です。2015/04/30
takumi
0
資生堂でコピーライターとして務めた後、フリーランスになられた小野田さんの伝記です。小野田さん自身の当時の思い、考え方や取り巻く環境なども事細かに書かれていて、まるで現在のコピーライターという職業が無名の頃から花形になるまでの軌跡を描いたような本でした。2015/03/13