内容説明
不倫の子として生を受け伯母夫婦にひきとられたアーニャ。幼児期から酒癖の悪い伯父に暴力をふるわれ、六歳の頃からは性的虐待まで受ける。成長してからも恋人に精神的虐待を受けた果てに、その日の食べ物にも事欠き車上に寝泊りするホームレスとなるが、ある日ブログを立ち上げ日記を書き始めたことによって遂に彼女の運命は転換する。幼児期より虐待を受けながらも愛を求めて彷徨する一人の少女の痛ましく過酷な成長の過程が綴られた全英ベストセラーノンフィクション。
著者等紹介
ピーターズ,アーニャ[ピーターズ,アーニャ][Peters,Anya]
1970年代ロンドン生まれのアイルランド人。2006年の夏から9カ月ホームレス生活を経験し、その間にWanderingScribe(さまよえる筆記者)の筆名でブログを立ち上げオンライン・ダイアリーを書き始めた。それが反響を呼び、『ひとりぼっちのアーニャ―虐待とホームレスの果てに』出版に至る
古谷直子[フルタニナオコ]
東京生まれ。日本女子大学卒業。社会学専攻。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
5
自分自身のためにコツコツ書いていたブログが、出版される…シンデレラストーリーのようなのに、痛い。でも、かなしいかな世の中には純粋な子をとことん利用しようとする人がいるのも事実。娘には、そしてどんな子にも絶対にこんな思いをさせたくないな、とおもいつつ。2015/05/14
kanako
1
つらい伯父死ね2021/03/26
猫乃三八
1
読んでいて鬱になる本。最後に現在の状況が少し書いてあるけど足りない。周りの大人が屑すぎて思い出すだけで腹が立つ。2013/03/28
鈴と空
1
ずっとタイトルがピンとこなかった。自身の身体を張って護ろうとしてくれる人がいて、極たまにしか会わないけれど気にかけてくれる人がいて、何でこのタイトルなんだろう、と。でも後々納得。虐待というのが、実際に殴られたりしているその瞬間だけの問題ではないということがとてもよく分かるものだった。2011/04/08
ゆうゆ
0
本当にあった話なので、とてもリアルです。国が違えば、法律やモラルも変わる。貧困、虐待、差別。他力本願な時期もあっただけど、生きる事を諦めなかったアーニャ。不可能と思えた事が、行動を起こしたことで、人の目に触れ幸せを掴む糸口に!それは、好奇心を無くさなかったからだと思う。何が奇跡に繋がるのかは、本当にわからないものだ。人の弱さをも、浮き彫りにしている。決して綺麗事だけでは無い、真実だからこその力を持つ話。2015/10/18
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