木星叢書
リスクの正体!―賢いリスクとのつきあい方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862381217
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0036

内容説明

事故や災害のリスク、失業などキャリア面でのリスク、資産運用上のリスク、食品偽装や振り込め詐欺など他人の悪意に起因するリスク…現代社会は将来の不確実性に満ちあふれたリスク社会だ。そこで必要なのは、リスクと正しくつきあうためのリテラシーであり、不確実な状況から先を読む力(=予測力)。いま注目される「予測市場」研究の第一人者が、市場経済、政界の流れ、トレンドの傾向、アイドルの人気動向…などさまざまな分野のトピックを例にとり、最新の理論を駆使してリスクと賢くつきあう思考法をレクチャー。不確実性の時代を生き抜くための意思決定指南書。

目次

第1部 リスクと予測の、あたりまえだけどあたりまえでない話(リスクについての「ある」話と「ない」話;予測にまつわる、ちょっと身も蓋もない話)
第2部 リスクを味方にする技術(リアルオプション思考;金融契約の技術が社会を変える;市場で予測する)
第3部 心頭滅却すれば(「リスクをいとわない」という発想;我にリスクを与えたまへ;リスクを「楽しむ」)
第4部 新しい革袋(開いて守る、という話;みんなの意見、みんなの力)

著者等紹介

山口浩[ヤマグチヒロシ]
1963年東京生まれ。筑波大学大学院ビジネス科学研究科修了、博士(経営学)。現在駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部准教授、及び国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)客員研究員。専門はリアルオプション、予測市場、仮想経済等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasomi Mori

4
一般に「リスク」は避けるべきものと考えられている。リスクマネジメントの観点からいえば、それは正しい。けれども、価値の上昇と下落の可能性が拮抗するようなリスクも当然ある。この場合、リスクを避けることはチャンスを失うことにもなる。/金融オプションの発想を、現実世界に応用するのが「リアルオプション」という考え方。それはたとえば、意思決定のタイミングを延期できる権利・柔軟性を確保すること。偶然性を計画し、リスクを味方につける技術だ。リスクテイクにたいする見方を「ずらす」ことの重要性と楽しさを説いた一冊といえそう2014/03/24

ラーメン小池

3
ブログ記事を基に構成されたリスクに関する様々なトピックスが、幅広く紹介されている。本書では一般に金融、事業などに限定されがちなリスクを、教育、社会など幅広い場面で拡張して考える視点を与えてくれる。リスクを取らないリスク、リスクに備えすぎるリスク、なかなかリスクとの付き合い方は難しい。本書を哲学的な視点から捉えると、「リスクの本質とは変化であり、生きていること、そしてそれは活力の源である。」ということになるのではないだろうか。未知なる不安に怯え、リスクを過剰に怖がる我々に向けた一冊かもしれない。2015/02/05

AK

1
冒頭で著者が宣言している通り、エッセイのような本。 「リスク」という話を扱っているためやや抽象的であり、興味がないと読んでいて退屈。 2011/02/13

ソフトバンク

1
本書を読んでから山口浩さんのファンです。緩いスタンスがいいですね。 リスクは許容の無さが生み出していると思います。 更新頻度の少ないブログも楽しいです http://www.h-yamaguchi.net/

tomehiko2

1
リスクには色々あるけど、避けるだけが能じゃないよ、だからと言って積極的に取るばかりじゃなくて、「リスクと見なさない」という考え方もあるんですよ、などと分かりやすく諭してくれます。読むと、今自分が、世の中が「リスク」と捉えている物事を考え直してみたくなる!著者の専攻するリアルオプション、予測市場の考え方は面白く、もう少し続きを読みたいと思ったのだが、本書ではあくまでも「ネタ」の一つとしてサラッと触れるのみ。これは入門書としてのバランスを優先したからなのかな。著者の他の本も読みたくなりました。2012/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/100852
  • ご注意事項

最近チェックした商品