ゲバルト時代―Since1967~1973 あるヘタレ過激派活動家の青春

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862380944
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

全共闘の熱狂、機動隊とのバトル、妄想に狂う「革命の親玉」たち、男女活動家の制御されざる下半身、刑務所の中。1970年前後、羽田闘争から東大安田講堂の攻防、三里塚闘争、連合赤軍リンチ殺人まで、熱い季節を駆け抜けた末端活動家のホロ苦い記憶。革命幻想と現実の間に揺れる活動家の心理とその実生活、過激派セクトの内実を、自らの体験を通して赤裸々に描いたノンフィクション。

目次

衝撃のゲバルトデビュー
サヨク少年の高校時代
浪人生、ベ平連に出入りする
旗揚げ、高校生反戦闘争委員会
全共闘、大いに名をあげる
そして東大安田講堂
ゲバルトの真打ち、赤軍派登場
ヘタレ、赤軍派からトン走する
三島由紀夫、切腹する
「革命ごっこ」の終焉、連合赤軍リンチ殺人
逮捕、ブタ箱に入る
檻の中のあまり優雅出ない生活
グッドバイ「あの頃」

著者等紹介

中野正夫[ナカノマサオ]
1948年生まれ。東京・神田で育ち高校卒業まで神田で暮らす。都立城南高校卒業後6年間、『極左?』ゲバルト活動家として党派・職業・住所を転々とする。その後理工系出版社に入社。コンピュータ、プログラミング関連、理工書の出版にたずさわる。退職後の現在は、酒の飲みすぎで身体を壊し無為徒食の身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

27
連合赤軍のあさま山荘事件で作者が萎えたように、この時代、あそこまで狂気に走った人の方が少なかったのではないだろうか。作者のようにへたれ過激派が大部分で、社会の風潮というベクトルに若いエネルギーを向けていたのではないかと思う。そういう意味では当時を生きた人の等身大の体験記として非常に面白く読むことができた。2011/08/16

amanon

3
これほどイデオロギーに汚染されてない左翼活動もありなんだというある種新鮮な驚きを覚えた書であった。まあ、そういう驚きを抜きにしても充分に楽しめる本でもあったわけだが。それはともかくとして著者のようなだらけた体質の持ち主であっても、たとえ著者が言うところのの一兵卒であっても当時のいわば究極の左翼党派であった赤軍の一員であり得たというところに時代の空気を感じさせられる。単なるノスタルジーとしてではなく、純粋にある時代の空気(しかも相当に濃厚だったそれ)を知るために非常に有効な本であると思った。2009/06/08

ふくみみ

1
鴻上尚史さんオススメの本。後世に名を残す学生運動の面々と交流があり、自身も逮捕されたり仲間の総括にあいかけて横浜のドヤ街に身を潜めるなどディープな活動をしている割にはノリで学生運動をしていたというある種偏りのない目線で学生運動を振り返る視線は貴重だが、当時の熱気を知っていないとその良さを享受しきれない感じ。正義やイデオロギーではなく感情、人と人の相性で人は動くと実感したというのはそうなんだろうと思うが、当時を経験して知った人の重みを自分は理解出来ていないんだろうなと思います。2011/06/14

kokoberu

1
学生運動の空気が伝わってくる本。理論によって運動を弁明・救済し、当時の自分たちを正当化しようとする本より、何故あれだけの運動がおきえたのかがよく分かる。下半身系の話をもっと知りたかったかも。2010/12/30

Masakazu Fujino

0
人間て、おろかでおかしくて哀しい生きものですね。2017/01/19

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