内容説明
多彩な対象に美を見出す稀有なる美学者。代表作「委員会の論理」にいたるその思想を再構成する。反ファシズムをとなえ、主観の解体と集団的知覚といった現代のメディア論にも通じるテーマを展開。機械、映画、スポーツや言語活動等、あらゆるものを美的観点から論じた中井正一の知的世界を再構成する、26年間の研究の記録。
目次
第1章 中井正一再考―集団的思惟の機構について
第2章 中井正一における集団的コミュニケーションの観念
第3章 集団/身体/言語活動
第4章 中井正一の言語活動論をいかに読むか
第5章 中井正一と概念の問題
第6章 中井正一における“性格”論の諸相
第7章 集団的思考と危機―三〇年代の中井正一と分裂するディア・ロゴス
著者等紹介
門部昌志[モンベマサシ]
1968年生まれ。1999年、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程社会学専攻単位取得満期退学。1999年、県立長崎シーボルト大学国際情報学部情報メディア学科専任講師。2002年、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程にて学位取得(人間科学博士)。2003年10月から2004年3月までグルノーブル第三大学メディア・コミュニケーション研究所にポスト・ドクターとして滞在。現在、長崎県立大学シーボルト校国際社会学部国際社会学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 小さな会社のための 世界一わかりやすい…