内容説明
日本社会は人間ではなく“立場”でできている「家」社会が明治期の徴兵制によって崩壊過程に入り、「立場」主義社会が形成された。「タテ社会」や「空気」を超える日本社会論。機能不全を起こす現代社会で生き延びる道を「無縁」に見出す「私の世界史」。
目次
序章 私の世界史
第1章 「自分の問題」を理解するための歴史
第2章 「家」から「立場」へ
第3章 「日本立場主義人民共和国」の興亡
第4章 「ポスト立場主義」への展望―無縁の原理
第5章 おわりに―これからどうやって生きていくべきか
附論 ラッセルのパラドクスと、ラッセルの5つの要請
著者等紹介
安冨歩[ヤストミアユミ]
東京大学東洋文化研究所教授。1963年、大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業後、銀行勤務。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、名古屋大学情報文化学部・東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を歴任。著書『「満洲国」の金融』(日経・経済図書文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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