内容説明
国民統制をはかる政治家たち。教育への「不当な介入」を憂える。「ゆとり教育」「生涯学習」を推進した元文部官僚が、遙か未来を見すえて、近年の行政の歪みを批判する。
目次
第1章 グローバル時代の必然、「ゆとり」教育と「生涯学習」(「学ぶ力」を信じる;「民営化」の始まり;「グローバル競争」に立ち向かおうとして ほか)
第2章 国民統制をはかる政権、どうする?官僚(全国学力テスト;歴史教科書問題;教育に政治が介入するのは極めて特別なものに限られるべき ほか)
第3章 安倍政権以降、なにがおかしくなったのか?(あれよあれよという間に変わる世の中;子どもは家や国家の持ち物ではない;教育行政の仕組みが、均衡作用を失いつつある ほか)
著者等紹介
寺脇研[テラワキケン]
京都造形芸術大学教授。1952年、福岡県生まれ。東京大学法学部卒業。75年、キャリア官僚として文部省に入省。在任中は生涯学習政策、「ゆとり教育」等を推進。メディアでは「ミスター文部省」と呼ばれた。映画評論家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
18
2017年刊。八重山教科書問題や教育委員会制度改正など、時の政治権力が教育行政に権力的に介入している問題について、元官僚の立場から批判した本。ゆとり教育バッシングに対する反論が主たる内容であるが、財界と政治家の恣意により、教育行政の自立が脅かされているとする。 2025/06/30
Hachi_bee
2
@ken_terawaki 氏の単著。直前に読んだ【これからの日本、これからの教育 (ちくま新書)/前川 喜平他】と間をおかずに読んだのがよかったかも知れない。一方が教科書で他方が副読本・参考書といった感じ。演習本も出るかな?2017/12/26
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