内容説明
ヘミングウェイの珠玉の短編。アフリカを舞台に、リアルな場面描写とすぐれた心理描写が魅力の二編を収録。金原瑞人の詳しい語注で辞書なしに読める。原文をすべて収録、多読用に最適。
著者等紹介
ヘミングウェイ,アーネスト[ヘミングウェイ,アーネスト] [Hemingway,Ernest]
アメリカの詩人・小説家(1899‐1961)。イリノイ州オークパーク生まれ。高校卒業後新聞記者となる。第一次大戦やスペイン内乱での従軍経験をもとにした『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』など、自身の実体験に取材した作品を多く残した。長編小説『老人と海』が世界的ベストセラーとなる。1954年ノーベル文学賞受賞。簡素で力強い文体と冒険的なライフスタイルは20世紀のアメリカの象徴とみなされ、各方面に影響を与えた
金原瑞人[カネハラミズヒト]
現在、法政大学教授、翻訳家。ヤングアダルト小説はじめ海外文学の紹介、翻訳で著名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bartleby
14
ヘミングウェイで初めて読んだのが「キリマンジャロの雪」だったこともあり、今でも自分にとって彼は「キリマンジャロの雪」の作者というイメージがある。一度原文で読んでみたかった。この本は左ページに原文、右ページに日本語で注がある。読みづらい箇所もすぐ確認できるのでストレスがない。アフリカの光景と男の心に浮かび上がる雪の白さとの対比がより鮮やかに感じられた。死の間際で様々な光景を思い出しながらそれらをひとつのパラグラフにまとめたいと考えている男の姿に、読んでいてひんやりとした切なさが胸に湧き上がってくる。2015/05/07
テツ
2
ヘミングウェイの作品で一番好きなのが『キリマンジャロの雪』なので一度原文を読んでみたいなあと思い購入。左頁に原文、右頁に日本語訳が掲載されているので、わかりづらくなっても気軽に確認できる。内容はみんな知っているだろうから割愛。自らの最期を悟ったときに思うこと、心に浮かぶこととは何だろうか。ヘミングウェイ自身は何を思いああした形で自らの生涯を終わらせたのか。全ての人間は何を求めて頂を目指しそして果てていくのか。きっと本人にしか解らない。2015/05/07
zakuro
1
二作ともアフリカに旅行してる白人夫婦の話。そしてどちらも最後は男が死ぬ。男性キャラは作者自身が投影されているのか、考え方や行動にものすごいオス臭を感じるし、女性は頭が悪そうで単にエロの対象でしかない。ガイドや現地人を召使いのように扱うところとか、現代、日本人であり女である私からすると不快に感じたり、ツッコミどころが多い。2022/02/23
どんぐり
1
英語の勉強を兼ねて読みました。なかなか難しい言い回しとかありますね!右ページと辞書を何回も確認しながら読み進めることになり、結果的に読み終わるのに時間がかかりました。 内容自体はヘミングウェイらしさが全開で◎です。2015/04/06
ぴっちゃん
0
多読用にはとても良い。あんまりわからなかったけど。でもどちらもかわいそうだったな。細かいところもわかればすごく味わえそう2015/08/24