内容説明
同僚たちは毛沢東の標的が上層の「走資派」であることに気づいたにちがいない。ではそれは誰なのか?毛はどうやって彼らを除去しようというのか?毛は老練なゲリラ戦士だから、めったに手の内を明かさない。しかし、まもなく毛は党の浄化のために秘密作戦を開始した(序章より)。
目次
毛沢東はなぜ文革を始めたのか
最初の砲火
北京包囲
キャンパスの混乱
工作組の五十日
毛沢東の新しい後継者
紅衛兵
赤色テロ
混乱、全国に広がる
上海「一月風暴」
奪権
老将たちの最後のふんばり
武漢事件
五・一六陰謀
著者等紹介
マクファーカー,ロデリック[マクファーカー,ロデリック][MacFarquhar,Roderick]
現在、ハーバード大学教授、ハーバード大学J・K・フェアバンク・センター前所長。中国現代史専攻。1930年生まれ、ジャーナリスト、英国下院議員(労働党)を経る
シェーンハルス,マイケル[シェーンハルス,マイケル][Schoenhals,Michael]
現在、ルンド大学教授(スウェーデン)。中国現代史専攻。1953年生まれ、ブリティッシュ・コロンビア大学客員教授等を経る
朝倉和子[アサクラカズコ]
ピアニスト、翻訳家(SWET会員)。訳書にブラッドレー・マーティン『北朝鮮:「偉大な愛」の幻』(青灯社2007、2007年アジア・太平洋賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tuppo
1
「まるで喜歌劇だ。だがその後には悲劇が続く」2016/11/12
メルセ・ひすい
1
14-58赤61★5必読書!まず客観性が際立つ。それはポスドクだったシェーンハルスの中国留学の優れた学力と猟犬的嗅覚の賜物…従来‘70~80年代の英語文献は、文革期に勝利した毛や同左派の毛配下の盟友の発行した文献そのもので客観性が皆無と言うこと。つまり、人民解放軍の作為が濃厚。拝拝。。中華人民共和国史の中で最も熾烈で、凄惨な政治闘争であり謎の多い悲劇的な事件であった文化大革命。膨大な資料を駆使し、その経緯を再構成し、従来不鮮明であった部分を明確に描く。文化大革命の実態解明 2011/02/06
ムカイジュン
0
文化大革命の無意味さ、毛沢東の自己中心的な狂気がたんたんと描かれている。それにしても鄧小平はしぶとい男だな。彼の本も読みたくなった。2014/01/04
一江春水向東流
0
今日の中国の“なぜ”を理解するためには、文革の“何”を理解せぬばならない❗️2020/12/06