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内容説明
わが子モーガンは、文字が読める、数も数えられる。二歳児にしては異例の早さだ。しかし、呼びかけても反応しない、どうしても言葉を返してこない。障害児かもしれない、と医者にいわれて突然、すべてが違ってみえる。いったい自閉症とは何か。ロンドンの宮廷に招かれた野生児ピーターの足跡を調べ、高名な専門医を訪ね、自閉症の芸術家や天才科学者の存在を知る。自閉症を知ることは、人間とは何かその可能性を知ることだった。言葉を育む悪戦苦闘の日々。ある日、子どもは初めて“パパ!”と父親によびかける。―これは悲劇ではない、これがぼくの家族なのだ。自分に言い聞かせ、自分も成長していく感動の手記。
目次
第1部 野生児(思いがけない医者の言葉―突然すべてが違って見える;ロンドンの野生児―モーガンはシャワーを浴びる ほか)
第2部 空から落っこちて(厳寒のウィーンで自閉症児を追う―シカゴ大学の偽心理学者;モーガンの言葉の箱―癇癪をおこすには理由がある ほか)
第3部 親愛なるクロモフォン(バーブの教室―PECSを特訓する;香りの音階―自閉症児の脳のしくみ ほか)
第4部 数を頼む(モーガン、バスに乗る―ぼくが心配しない日は一日もない;二匹の迷い犬―サンガー刑務所の介助犬養成プログラム ほか)
著者等紹介
コリンズ,ポール[コリンズ,ポール][Collins,Paul]
アメリカの作家。19世紀アメリカ文学を研究。古書好事家。ニューヨーク市民大学などで講師をつとめ、マックスィーニー書店で「コリンズ・ライブラリー」を編集。『ニューサイエンティスト』『ヴィレッジボイス』などで執筆活動をしている
中尾真理[ナカオマリ]
奈良大学教養部助教授。専攻は英文学、とくにジェイン・オースティン、ジェイムズ・ジョイス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。