内容説明
大学院を後にし高校教師の職に就くも、抱き続ける数学者への夢。心に決めた女性と結婚の約束をしながら、両親の理解を得られず破局。最後の賭けだった論文も不掲載。新分野で再出発を決意、そして良き理解者との出会い。心新たに、研究職、高専教師の道へ。
目次
第５部 さらば札幌（探していた女；一進一退；決意；プロポーズ；雪の花）
第６部 無限（高校教師；崩壊；衰弱；テイクオフ）
第７部 混迷（一心不乱；新分野；逃避；運命の糸）
著者等紹介
奥山京［オクヤマタカシ］
１９６６年私立高田中学校卒業。１９６９年三重県立津商業高等学校卒業。１９７４年三重大学教育学部小学校教員養成課程卒業。１９８０年北海道大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。埼玉県立狭山工業高等学校教諭。１９８５年鳥羽商船高等専門学校講師。１９８９年鳥羽商船高等専門学校助教授。１９９１年理学博士学位取得（於：北海道大学）。２００４年大分大学教授（工学部知能情報システム工学科）。２００７年山形大学教授（理学部数理科学科）。２０１２年山形大学退職。専門分野、無限可換群論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kage89ricken
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諦めなければ夢は叶うかもしれないが、夢が大きければ大きいほど、他の多くのことを諦めなければならない。数学への情熱が収まらないあまりに(?)犠牲にしてきた家族や恋人との関係がかなり鮮明に(ただしフィクション混じりで)書かれていて、これでは夢を掴んでも、総合して幸せとは言えないのでは、と思ってしまう程だった。高校教師として就職してからの(研究者としての)躍進は凄まじい。2016/08/24
