内容説明
毎日、同じ時刻に電車からマンションの窓のシルエットを見る女。いじめにも似た仕打ちに耐える若きヴァイオリン弾き。自分の言葉では自分を証明できない現代の宿命を思い知らされた男。下駄を履いていたためにコンサートの入場を拒否された男、など。日常生活の中に潜んだドラマの様々な夢風景、13編。
著者等紹介
桜井健二[サクライケンジ]
1948年東京生まれ。著書に『マーラーとヒトラー』ほか。2006年NHK地域放送文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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春雨
1
なかなか一言でこうとくくりづらい短編集。視点はどれも作者独特で面白いんだけど、もう少し煮詰めて書かれてたらいいなと個人的には思う。アイデアの煮込み不足感を感じた。初めのお話はありえねーよ!とありえそうを行き来させられた。おじいちゃん絵まで描くのはちょっとコワイ。2010/02/11
紫陽子
1
音楽を絡めた短編集。全体に懐古的な空気が流れていて、それが暖かかったり、ちょっと鬱陶しかったり。2010/02/14
tmm
0
人情が溢れる短編集。表題作の歌詞が聞き取れない云々はまるっと同意。2014/05/17
けやき
0
全編が涙ものの感動ストーリーという訳ではなく、あっさりしたものもある。電車の中と外の話がよかったな。2013/10/17
fengui
0
街に暮らす人々のワンシーンを切り取った作品。「六さんのヴァイオリン」が印象的でした。2012/12/27




