内容説明
中国東北部で暮らしたすべての同胞へ。残したいあの街で生きた記憶。
目次
瀋陽というところ
二中入学の頃―教官・教師群像、そして女学生
中学の上級生―尾藤さん、石束さん、そしてガッサン
中学二年の生活―通信組の記憶
中学三年の勤労動員―機関銃工場での勤労奉仕
「根こそぎ動員」―無理無体な召集…恩師も皆
八月九日―そして十五日―突然空襲警報、玉音放送の記憶
ソ連軍侵入―掠奪と暴行
間近に見たソ連軍
混乱の瀋陽
国民政府軍の進出―耐乏生活 引き揚げ開始 そして音楽
つかの間の安定から不穏―中京軍の包囲 脱出
著者等紹介
石田均[イシダヒトシ]
1930年中国東北部の大連市生まれ。1948年瀋陽市より帰国。1954年東京大学法学部卒業、労働省(現厚生労働省)に入り、1985年退官。その間山口県、広島県、総理府などにも在勤、また国際労働関係業務も担当した。その後、コンピュータ関係企業で、約10年間労務、総務などを担当。また、労働者福祉関係団体の役員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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