内容説明
元来日本には「外力に歯向かう」発想がなかった。では、古の剣豪たちがとった方法とは?今、必要なものは、武道かもしれない!究極の身体論にして人生論!
目次
第1章 「住なす」という日本の伝統武道
第2章 外国が学ぼうとしている日本伝統武道とは
第3章 「武」の名人の考え方とは
第4章 武術から肉体運動、そして「身体」そして武道へとつながった
第5章 「住なす」は身体の仕組みから
第6章 「身体」の可能性=武術から武道へ
第7章 「住なす」ためには、まず「向かい合え!」
最後に 二十一世紀を生き抜くために
著者等紹介
日野晃[ヒノアキラ]
1948年大阪に生まれる。中学時代、独学で器械体操に取り組みオリンピックの強化選手に選ばれる。ジャズや武術も独学でマスター。現在、自ら主宰する日野武道研究所における武術研究で得た様々な要素を「武道塾/身体塾/人間塾」と分けて指導。企業の社員研修や講演、気功治療に飛び回っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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思索する集団『思索の蒼穹』代表
2
何人もに囲まれてもひょいひょいと往なしていく武道の達人、日野晃先生。 細かい技の解説等はほとんどなく、日本の「伝統武道」および「往なし」の重要性について説かれています。 相手に勝つ・斬るといった対立・対抗を目的とする武術と違って、武道は相手を受け入れることで共存や自己観察をも可能にします。 俗にいう「無の境地」とは、無心でからっぽな状態ではなく、他事への雑念がなく、目の前の状況に自然体で最善の対応がとれることを目指すものと考えるに至りました。 その極意はビジネスや日常生活にも活かせます!2022/10/06
徒花
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大変おもしろいことがいろいろ書いてあるのだが、いかんせん中身が肉体の動きと精神のことについて語っているので、普段ろくに運動をしない人間がときどき眠くなりながら読んでいるととても内容が理解できないくらい難しい。また、著者が伝えたい内容は非常に興味深いのだが、ときどき観念的になりすぎることと、ちょっとひっかかるような言い回しもあったりするので、そこが残念ではあるが、ぜひ多くの人に一度読んでもらってみたい一冊ではある。2015/08/18