内容説明
“ワンインチ・パンチ”を生み出す脅威のストライク・メカニクス。テッド・ウォン師父の秘蔵っ子が公開するブルース・リーオリジナル武術の真実の姿。
目次
ストレート・パンチの概略
ストレート・リードの進化
スタンス
ストレート・リードのメカニクス
フットワーク
なぜストレート・リードか?
ストレート・リードの応用
スピード
ストレート・リードのバリエーション
ジュンファン・ジークンドーとは―カリ、エスクリマ、その他27の武術との関係〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クックーナ
3
ひとつの技(パンチ)のことしか書かれていないから物足りないではなく、ひとつの技のことだけが書かれているからこそ必要であると思って読んだ。李小龍の名言「私が恐れるのは、1万種類の蹴りを1度ずつ練習したヤツではない。たった1つの蹴りを1万回練習したヤツだ。」は、道元禅の只管打坐にも通じる。広く浅くではなく、狭く深く、パンチのことだけを突き詰めていて、知りたいことが書かれていた本。私もわき見をせず、ひとつのことを突き詰めていきたい。2019/06/28
よう
2
ブルース・リーはそれほど好きなわけではないが、ここまで一つの技を突き詰め、それが一つの武術というか様式のコンセプトに沿っているということもすごいと思った。2020/01/05
ピリカ・ラザンギ
1
ジークンドーの基本の構えと基本となるパンチについて。ジークンドーの特色である、強い腕を前に出して、縦拳を出すという動作についてが大半で、あとはステップについて書かれている。ストレート・リードについて、足の置き方からパンチを出す方法、そしてそれ何故か?ブルース・リーが参考にしたフェンシングとボクシングについての解析を交えながら行う。基本であるストレート・リードについてとそれを体に覚えさせることを重点的に説く。2015/10/12
bitotakeshi
1
ストレートリードと呼ばれる利き腕によるリードブローの解説を中心としつつ本家本元のジュンファン・ジークンドーについて記された一冊。ジークンドーと言えばトラッピングと足技のイメージだったので、この切り口は斬新で発見が多かった。これを読めばジークンドーに対する見方が確実に変わると思うので、好きな方は是非。2015/07/18
よう
0
一つの技、ストレートリードについて本一冊かいてしまうという事がすごい。なぜ、ストレートリードが核となる技法なのかも書いており、それがジークンドーのコンセプトに密接に関わっていることもわかった。「剣を持たないフェンシング」という表現は適切だと思った。2017/10/11