内容説明
すべての日本武道が深化していくことで辿り着く“普遍的極意”。そこに至れば、対峙した瞬間に、敵は自らの乱れにより自ら崩れ、敗れ去る…。日本武道界の隠れた巨人・平井稔翁が、独自の体系を以て「極意」を伝えようとした稽古と指導を忠実に記録した膨大な講義録を再編。日本武道至高の境地がここに。
目次
第1編 光輪洞合氣道と平井稔(平井先生の思い出;如是我聞 光輪洞合氣道;修道の訓え)
第2編 円転無窮の合氣道(私の辿ってきた道;体捌き総論;体捌き各論(全) ほか)
第3編 極意の考察(腰回りについて;“思わざる”についての考察;“氣”について ほか)
補説1 記述理解のための用語解説
補説2 自意識と腰回りの対比一覧と、MANDALA
著者等紹介
成田新十郎[ナリタシンジュウロウ]
1929年(昭和4年)生まれ。1959年(昭和34年)7月、入門。1997年(平成9年)に九段位を取得。2000年(平成12年)光輪洞合氣道一元塾開設。2003年(平成15年)光輪洞合気道総師範に就任。2006年(平成18年)総師範を辞し、光輪会を引退。合気道一元塾と改名。2010年(平成22年)成新会合気道発足(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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円和の合気道のホームページで知り、購入しました。 動画で紹介されていた雲のような動きを 裏付ける理論が書かれており、非常に有益です。 またそれらを裏付ける、体系化に至るまでの背景と歴史 そして、精神的な哲学もちりばめられていて 単なる武道書の域を大きく越えているような気がします。 「分かるな、感じなさい」「言葉であらわせるものは武道ではない」 と一見、矛盾を感じるような表記も 薄っぺらさを一切感じず、底知れない奥深さからにじみ出た ものだと思います。 どこまで、自然と一体化できるかどう