出版社内容情報
古代日本の王家が音楽をどのように利用して自らの権威を高めていたかを具体的に考察する本書では古墳時代以前より祭祀に用いられてきた日本の琴(こと)と、中国で古代より重んじられてきた琴(きん)との理念的な繋がりを明らかにし、古代日本の天皇家が自らの権威を高めるため、これら二つの絃楽器や儀礼における音楽をどのように利用してきたのか、その具体的な様相を考察する。
はじめに
第一章 古代東アジアの音楽
一 古代中国の礼楽思想と琴
二 古代朝鮮半島の絃楽器
第二章 古代日本の琴
一 発掘品にみる琴
二 上代文学にみる琴
第三章 天皇家と音楽
一 音楽制度の成立・展開と外来音楽の伝来
二 礼楽思想の輸入と活用
三 平安時代の音楽と楽器
第四章 物語文学の琴
一 『うつほ物語』の琴
二 『源氏物語』の琴
注/巻末資料 古代文献資料〈琴〉用例一覧表・古代文献資料〈琴〉用例本文
あとがき
西本香子[ニシモトキョウコ]
著・文・その他
目次
第1章 古代東アジアの音楽(古代中国の礼楽思想と琴;古代朝鮮半島の絃楽器)
第2章 古代日本の琴(発掘品にみる琴;上代文学にみる琴)
第3章 天皇家と音楽(音楽制度の成立・展開と外来音楽の伝来;礼楽思想の輸入と活用 ほか)
第4章 物語文学の琴(『うつほ物語』の琴;『源氏物語』の琴)
著者等紹介
西本香子[ニシモトキョウコ]
1964年埼玉県生まれ。1988年明治大学文学部文学科卒業。1998年明治大学大学院文学研究科後期課程退学。専攻は日本文学(平安文学)。博士(文学、明治大学)。現在、駒澤大学文学部非常勤講師。明治大学リバティーアカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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