出版社内容情報
遺跡から歴史を読み解くには、どうするか? 考古学と文献史・絵画史・建築史等との協業による歴史学の実践法を提示する遺跡がもつ廃墟としての宿命から、発掘によって遺跡の全体像がわかるわけもなく、考古学の方法と発掘された遺構・遺物のみからの分析には超えられない限界がある。ならば遺跡から歴史を読み解くには、どうするか? 文献史・絵画史・建築史等との協業による歴史学の実践法を提示する「考古学と中世史研究」シリーズ最終巻!
? 建物を読む
館・屋敷をどう読むか―戦国期大名館を素材に―……小野正敏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
発掘された建物遺構をどのように読み解くか…………冨島義幸(京都大学大学院准教授)
―中世住宅発掘遺構の研究方法をめぐって―
つわものの館の成立と姿…………………………………八重樫忠郎(平泉町まちづくり推進課課長)
? 出土文字資料の見方
出土文字史料の見方………………………………………五味文彦(東京大学名誉教授)
経塚出土文字資料と考古学的視点………………………村木二郎(国立歴史民俗博物館准教授)
―同一人物が関与した経塚から―
鴨田遺跡出土の巡礼札が語るもの………………………高橋慎一朗(東京大学史料編纂所教授)
? 場を解く
城と聖地―近年の「城とは何か」論にふれて―………中澤克昭(上智大学准教授)
ムラが消えた―ムラ研究の可能性―……………………飯村 均(福島県文化振興財団総務課長)
金山遺跡における「場」と「景観」……………………萩原三雄(帝京大学教授)
「考古学と中世史研究」シンポジウムの一応の区切りにあたって…萩原三雄
小野正敏[オノマサトシ]
小野正敏(おの まさとし)
1947年生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授
[主な著書論文]『戦国城下町の考古学』(講談社)、『図解・日本の中世遺跡』(編著・東京大学出版会)、『戦国時代の考古学』(編著・高志書院)ほか。
五味文彦[ゴミフミヒコ]
五味文彦(ごみ ふみひこ)
1946年生まれ。東京大学名誉教授
[主な著書論文]『院政期社会の研究』(山川出版社)、『増補吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『春日験記絵と中世』(淡交社)、『中世の身体』(角川学芸出版)、『日本の歴史5 躍動する中世』(小学館)、『中世社会のはじまり』(岩波新書)ほか。
萩原三雄[ハギハラミツオ]
萩原三雄(はぎはら みつお)
1947年生まれ。帝京大学文化財研究所所長・教授
[主な著書論文]『日本の金銀山遺跡』(編著・高志書院)、『中世城館の考古学』(編著・高志書院)、『鎌倉時代の考古学』(編著・高志書院)ほか。
目次
1 建物を読む(館・屋敷をどう読むか―戦国期大名館を素材に;発掘された建物遺構をどのように読み解くか―中世住宅発掘遺構の研究方法をめぐって;つわものの館の成立と姿)
2 出土文字資料の見方(出土文字史料の見方;経塚出土文字資料と考古学的視点―同一人物が関与した経塚から;鴨田遺跡出土の巡礼札が語るもの)
3 場を解く(城と聖地―近年の「城とは何か」論にふれて;ムラが消えた―ムラ研究の可能性;金山遺跡における「場」と「景観」)
「考古学と中世史研究」シンポジウムの一応の区切りにあたって
著者等紹介
小野正敏[オノマサトシ]
1947年生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年生まれ。東京大学名誉教授
萩原三雄[ハギハラミツオ]
1947年生まれ。帝京大学文化財研究所所長・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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