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動物の値段

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862120571
  • NDC分類 480
  • Cコード C0095

内容説明

動物に値段を付けることもタブー視されてきた背景があるので今まで本書のようなものが出なかったのだろう。動物園のどんな動物にも値段がある。動物の値段は生息数、入手難易度、輸送難易度、大きさ、飼育難易度によって決まる。希少性が値段に跳ね返り、違法取引が横行する原因との指摘もあるが、動物に値段を付けることをタブー視せずオープンにすることで動物たちが直面する問題点、取引の問題点、動物園の苦労、裏方の仕事などが見えてくると思う(「はじめに」より)。

目次

はじめに 動物を飼うには、でかくなればなるほど気合いと心構えが必要
第1章 動物園でおなじみのあの動物たちの光と影(ライオン―ずっと赤ちゃんのままでいてくれたら、というのが動物園の本音!?;サル―サル類検疫のおかしな現実と8000万円の値がつくゴリラの悲しい現実 ほか)
第2章 スポットライトを浴びたスターたちの裏事情(ジャイアントパンダ―専属の飼育員を引き連れて中国から世界に赴くVIPな親善大使;コアラ―人気が上がろうが下がろうが、維持費は変わらず1200万円 ほか)
第3章 飼ってみようと思わせる生き物たちのホントの姿(ヘビ―無闇にヘビを嫌うべからず、されど毒ヘビは飼うべからず;カメ―近い将来、地球上からカメが消滅する日がやってくる!? ほか)
第4章 マニアックな動物・人気の動物をめぐるおかしな人間模様(エリマキトカゲ―身を削って(削らされて)爬虫類界に光を当ててくれた大功労者
ピグミージェルボア―小さくてカワイく、臭わないしおとなしい、パーフェクトなペット ほか)
資料

著者等紹介

白輪剛史[シラワツヨシ]
1969年静岡県生まれ。幼少より爬虫類に興味を持ち、専門的な知識を独学する。趣味が高じ、爬虫類輸入会社「レップジャパン」を設立した。数カ国語を操る語学力を活かし、海外より数多くの新種、珍種の爬虫類を輸入している。平成7年には「有限会社レップジャパン」を設立し現在も有限会社レップジャパンの代表取締役であると同時に専門知識を活かし専門学校での講師を務める。また、多くの爬虫類専門書を執筆する。近年は日本最大の爬虫類のイベント「ジャパンレプタイルズショー」を主催するなど精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えんちゃん

54
先日横浜でヘビが逃げたニュース、ヘビの生態からアパート屋根裏にいると推測し見事に捕獲した、あのグッジョブ白輪氏の著書。色んな動物の値段と理由とエピソード。動物・特に爬虫類大好き少年が、そのまま大人になって好きなことを仕事にされている。お茶目で実に面白い。伊豆にある体験型動物園iZooの園長もされている。ところでiZooのCMソングを静岡県民ならみんな歌えると思うんだけど、どうかな?2021/05/30

コジ

35
★★★☆☆ 現役の動物商である筆者が動物の商取引に係る経費をユーモアを交えて解説する。ライオン、ヒグマ、キリン・・・一般家庭では到底飼育することが無理な動物たちの輸送費などの経費、本体の値段を示しつつ、その根拠を動物の生態、絶滅に貧している等の現在置かれている状況などを踏まえて説明し、さらには動物の国際取引が政治的に利用される点などにも言及している。単なる知識(雑学)本ではなく、野生動物たちの現状を知り考える為の啓蒙本としての側面も持つ。動物園では決して教えてくれない動物達の経済的面を知ることができた。2016/08/22

R

23
大変興味深い本でした。動物がどれくらいの価格でやりとりされているか、また、どういう経路でどんなところに渡っているか、実際に商っている著者がわかりやすく解説。現状では、小さい私営の動物園は生き残れないという悲しい現実もさることながら、動物好きという好事家の行動力の凄さや、理解しがたい言動が楽しい。好きでもない動物も、とりあえず飼ってみるというのがツボにはまりましたが、愛あるといえばいいか、天職についた人の体験談として、大変面白く読めた一冊でした。2018/04/04

魚京童!

23
動物に値段を付けてほしくなかったな。2014/08/24

kokada_jnet

11
飴屋法水『君はケダモノと暮らせるか』以来の、「動物を売る立場」から書かれた動物本。動物輸入に関するさまざまな苦労話など、裏話多々。「ワシントン条約1類」は絶滅危惧種だが。「条約2類」は「取引量が多いため、国際的に管理しないと絶滅するおそれがある」。こういう分類があるのは初めて知った。ちなみにライオンは多産であり、国内で増えすぎて捨て値で売られることもあるとか。2009/11/18

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