内容説明
印欧語族の比較神話学から出発した著者が神話学のもつイデオロギー性に触れてみずからの研究を解体しつつ、さらなる神話思考の領野を渉猟・考察し、「世界神話学」をはじめとする神話学の地平をたぐる論考集成。
目次
1 神話学の歴史と理論(比較神話学の現状と展望―世界神話学;神話として神話学;神話学の成立と現状 ほか)
2 インド=ヨーロッパ神話(救済としての真実―古代イランを中心に;ユーラシアにおける支配者誕生の神話;戦士・王権・救済―ケルト文化のインド=ヨーロッパ的諸相 ほか)
3 ギリシア・ローマ神話と聖書(壷絵における顔の正面性をめぐって―ディオニュソスの場合;古代ギリシア人の深層表象―オデュッセウスの帰還;古代ギリシアの荒猟師―ディオニュソスとその眷属 ほか)
著者等紹介
松村一男[マツムラカズオ]
1953年、千葉県市川市生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科、宗教学・宗教史学博士課程単位取得退学、UCLA、Candidate in Philosophy in Indo‐European Studies,日本学術振興会特別奨励研究員、和光大学講師、天理大学人間学部教授を経て、和光大学表現学部総合文化学科教授。神話学、宗教史学専攻、日本宗教学会会員(理事)、International Association for Comparative Mythology,director(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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