出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
「野比邸は、部屋の仕切りを取り除くと、素敵なリビング空間ができる」
漫画、ドラマに登場する"家"を題材にして、間取りのリフォーム案や家の在り方を解説する家づくりのヒントになる本。
国民的漫画『サザエさん』から現代ドラマ『薔薇のない花屋』まで、いろんな家の在り方が見えてくる。
どの時代にどういった漫画、ドラマが始まって、どのような住宅関連の動きがあったか一目でわかる、住宅・暮し・漫画・ドラマ年表付き。
●目次(版元ドットコムより)
1章■マンガ・ドラマの間取り、ココをリフォームしたい
・サザエさんらしさを残した、中庭計画ほのぼの空間……『サザエさん』(磯野邸)
・オラん家が明るくなったゾ! 立地を活かした採光獲得作戦だぁ……『クレヨンしんちゃん』(野原邸)
・病床のお母さんのために……健康な棲まいへ……『となりのトトロ』(サツキとメイの家)
・ドラえもんもおいでよ! 家族とゆったり、リビング拡張計画……『ドラえもん』(野比邸)
◎家づくりのヒント こんな住まいがのび太くんにピッタリ!
●脳を磨く間取り編
●子育てする家づくり編
◎家づくりのヒント 名作文学から見えてくる家のつくり方
●徒然草、日本古来の家づくり編
●注文の多い料理店、角のない家づくり編
・吾輩の考える住まいの「間」とは?……『吾輩は猫である』(珍野邸)
・マジカルステージでリフォーム! オープンで豊かな間取りを目指して……『おジャ魔女どれみ』(春風邸)
・激情型の江藤家に捧げる、ドラマティックな玄関プラン……『ときめきトゥナイト』(江藤邸)
◎家づくりのヒント 殺害事件、放火事件から安全な住まいを考える
●元厚生省事務次官殺害事件編
●個室ビデオ店放火事件編
・雫、寂しくなんかない! コミュニケーションの取れる間取り……『薔薇のない花屋』(フラワーショップ雫)
・現代住宅が失った住まいの「光」と「影」の関係……『あ・うん』(水田邸)
◎家づくりのヒント 天才バカボン、バカボン邸は魅力が一杯なのだ!!
◎家づくりのヒント Dr.スランプ、ウッドデッキから「んちゃ!」
コラム 100年後の子どもたちへ
2章■マンガ・ドラマから考える、住まいのキーワードとアイデア
・BJ邸から考える「バルコニーデッキ」の多彩な役割……『ブラックジャック』(BJ邸・診療所)
・とらやから考える「土間と縁側」の妙……『男はつらいよ』(とらや)
・亀有公園前派出所から考えるゆるやかな「間仕切り壁」の効用……『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(亀有公園前派出所)
・山田家に教えてあげたい会話する「窓」の選び方……『チーズスイートホーム』(山田家)
・のだめ達に教えてあげたい「防音部屋」のしくみ……『のだめカンタービレ』(三善のアパルトメント)
・五郎に教えてあげたい団らんをつくる「照明計画」……『北の国から』(黒板五郎石の家)
・山岡家から考える「食卓」とコミュニケーションの関係……『美味しんぼ』(山岡家)
・和田邸から考える言葉表現が身につく「住居空間」……『ちりとてちん』(和田邸)
・進藤家に教えてあげたい、成長に合わせた「子供部屋」のつくり方……『ウォーターボーイズ』(進藤邸、勘九郎の部屋)/『菊次郎とさき』(北野邸)
・OL二人に教えてあげたい、忙しい女性の「簡単収納アイデア術」……『元カレ』(真琴の部屋・菜央の部屋)
・二つの自然派作品から本当の「エコロジー住宅」を考える……『赤毛のアン』(グリーンゲイブルズ)/『アルプスの少女ハイジ』(アルムじいさんの山小屋)
・トキワ荘住人の逃避場?「階段スペース」の活用法……『トキワ荘』(手塚治虫・赤塚不二夫・
藤子不二雄らの部屋)
・現代住宅に取り入れたい、安らぎの「タタミスペース」……『斜陽』(伊豆の山荘)
コラム あなたは今、どこにいますか?
3章■マンガ・ドラマで振り返る、住まいの変遷と歴史
【戦後の住まいの歩み】 サザエさんに見る戦後住宅……『サザエさん』(磯野邸)
【1950年代の住まいの歩み】 新しい生活スタイルの確立……『耳をすませば』(月島邸)
【1960年代の住まいの歩み】 高度成長と住宅のシステム化……『ドラえもん』(野比邸)
【1970年代の住まいの歩み】 量から質への転換線……『男はつらいよ』(諏訪邸)
【1980年代、90年以降の住まいの歩み】コミュニケーション、自然、環境……『渡る世間は鬼ばかり』(小島邸)/『となりのトトロ』(サツキとメイの家)
住宅・暮し・漫画・ドラマ年表
あとがき シンプルに―伝えること―そして
参考文献
●本書より(版元ドットコムより)
漫画にはアクションや言葉のやりとりから、キャラクターの心や意識を読みとっていくおもしろさがある。例えば『鉄腕アトム』や『巨人の星』の登場人物にみられるように、次々といろんなことを学びとっていく姿や、回を重ねるごとに成長していく内容には人生の哲学さえ感じる。一方、アメリカで生まれた漫画である『ポパイ』や『トムとジェリー』などは、キャラクターがドタバタを演じる楽しさやおもしろさはあるが、同じような失敗の繰り返しであまり進展がない。日本の漫画やアニメにはなぜか物語の裏側に「成長や向上心」が隠されているようで、見る人の気持ちを前向きにさせてくれる。
漫画の物語性を成立させるにしても、そこには必ず立ちはだかる壁や枷がある。つまり人の行動を束縛するものがあり、人間が成長していくには必ず立ちはだかる壁や枷を乗り越えていかなければならない。そういった壁や枷に突き当たったとき、どのような行動をしていくかで心や意識はつくられていくのである。
家の間取りもある意味、障害の壁をどうつくり、そしてどこに枷をつくり、コミュニケーションを豊かにしていくかという家族の成長物語をつくるようなものなのかもしれない。
内容説明
「サザエさん」から「薔薇のない花屋」まで!便利で機能的な“家”家族のコミュニケーションを大事にする“家”エコロジーな“家”、自立した“家”いろんな“家”の在り方が見えてくる。
目次
1章 マンガ・ドラマの間取り、ココをリフォームしたい(サザエさんらしさを残した中庭計画ほのぼの空間―『サザエさん』(磯野邸)
オラん家が明るくなったゾ!立地を活かした採光獲得作戦だぁ―『クレヨンしんちゃん』(野原邸)
病床のお母さんのために…健康な棲まいへ―『となりのトトロ』(サツキとメイの家) ほか)
2章 マンガ・ドラマから考える、住まいのキーワードとアイデア(BJ邸から考える「バルコニーデッキ」の多彩な役割―『ブラックジャック』(BJ邸・診療所)
とらやから考える「土間と縁側」の妙―『男はつらいよ』(とらや)
亀有公園前派出所から考えるゆるやかな「間仕切り壁」の効用―『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(亀有公園前派出所) ほか)
3章 マンガ・ドラマで振り返る、住まいの変遷と歴史(戦後の住まいの歩み サザエさんに見る戦後住宅―『サザエさん』(磯野邸)
1950年代の住まいの歩み 新しい生活スタイルの確立―『耳をすませば』(月島邸)
1960年代の住まいの歩み 高度成長と住宅のシステム化―『ドラえもん』(野比邸) ほか)
著者等紹介
佐川旭[サガワアキラ]
一級建築士。佐川旭建築研究所代表。1951年徳島県生まれ。日本大学工学部卒。1982年佐川旭建築設計室開設。「住まいづくりは住宅産業ではなく、人間づくり・社会環境づくり」という観点で、個人住宅から公共建築、地域づくりまで多数の設計実績を持つ。設計監理を行なった星山小学校(岩手県)が、平成20年度文科省うるおいのある教育施設賞を受賞。その他、総合情報サイトAll About「家づくり入門」のガイドを務めるなど、執筆活動、展覧会、講演会、テレビ出演と幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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