目次
第1章 吉井源太の履歴書
第2章 開発された器具と色々な紙
第3章 種類を広げた原料と必需品
第4章 各地への伝習・巡回指導
第5章 販路と組織についての活動
第6章 『日本製紙論』の出版
第7章 受賞と内国勧業博覧会出張
第8章 色々な交流
第9章 コッピー紙について
終章 吉井源太の活動の意味
著者等紹介
村上弥生[ムラカミヤヨイ]
1960年東京都生まれ。奈良女子大学大学院家政学研究科生活経営学専攻修士課程修了。短期大学講師、大学助手などを務めた後、京都大学大学院農学研究科森林科学専攻博士後期課程満期退学。博士(農学)。現在は香川大学特命講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zoe
17
1826年生まれの吉井源太は、紙の製造技術を発展させ、惜しみなく日本中に提供した。原料植物も新規に試す、栽培量を増やす、一方、一枚当たりの紙漉き面積を増やす道具の改良、用途に応じた性質の紙を作っている。高知はお上に紙を献上する土壌があり、門外不出の技術蓄積があったかも知れないが、日本のみならず世界に認められた紙は、素晴らしい。薄く透き通っている紙、透かしなど、どうやって作られているか、知りたくなります。出身地の高知県伊野町に博物館があって、器具や紙の数々を見れます。紙漉き体験もできます。2023/04/06