内容説明
2015年の第39回世界遺産委員会ボン会議で、ユネスコ事務局長のイリーナ・ボコヴァ氏は、「世界遺産は、今、過激派組織「イスラム国」(IS)などによる攻撃、破壊、盗難などの危機にさらされており、これらの脅威や危険から世界遺産をどのように守っていくべきなのか」と問題提起、これを受けて世界遺産委員会は、平和の大切さを再認識する「世界遺産に関するボン宣言」を採択した。本書では、「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)48件を特集する。
目次
危機にさらされている世界遺産 概要(戦争・紛争などが原因で危機遺産比率は過去最悪;最初に危機遺産に登録された世界遺産の過去と現在;世界遺産と都市景観問題 ほか)
危機にさらされている世界遺産(地域別)(アフリカ;アラブ諸国;アジア・太平洋 ほか)
世界遺産リストからの抹消事例(アラビアン・オリックス保護区(オマーン)
ドレスデンのエルベ渓谷(ドイツ))
著者等紹介
古田陽久[フルタハルヒサ]
世界遺産総合研究所所長。1951年広島県生まれ。1974年慶応義塾大学経済学部卒業、1990年シンクタンクせとうち総合研究機構を設立。アジアにおける世界遺産研究の先覚・先駆者の一人で、「世界遺産学」を提唱し、1998年世界遺産総合研究所を設置、所長兼務。世界遺産委員会や無形文化遺産委員会などにオブザーバー・ステータスで参加、各地での世界遺産講座、クルーズ船「にっぽん丸」での船内講演など、その活動を全国的、国際的に展開している
古田真美[フルタマミ]
世界遺産総合研究所事務局長。1954年広島県呉市生まれ。1977年青山学院大学文学部史学科卒業。1990年からシンクタンクせとうち総合研究機構事務局長。1998年から世界遺産総合研究所事務局長兼務。広島県景観審議会委員、NHK視聴者会議委員、広島県放置艇対策あり方検討会委員などを歴任。これまでに約40か国、約200の世界遺産地を訪問している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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