内容説明
怪談落語の傑作！春風亭昇太『マサコ』。童話がシュールに飛躍！春風亭百栄『桃太郎後日譚』。老舗牛丼屋に伝わる荒行とは？三遊亭白鳥『牛丼晴れ舞台』（譜面付）。高飛車だが憎めないかぐや姫のその後…、三遊亭兼好『月の姫』。上方流スラップスティック、笑福亭たま『猿之助歌舞伎』。新作派の新鋭、二ツ目、瀧川鯉八『暴れ牛奇譚』。複雑な不安に絡め取られている現代を題材にしたブラック、立川談笑『猿のゆめ』。失われた家族の愛を命がけで取り戻せ！林家彦いち『頭上からの伝言』。恐怖を題材に冴える改作の手腕！立川志らく『シネマ落語オーメン』。池袋ソープ街の洋食屋を舞台にした人情喜劇、柳家喬太郎『結石移動症』。戦前生まれの軍国少年の心情を、世相の激変を活写した音曲噺の傑作！川柳川柳『大ガーコン』を特別掲載。
目次
１席 春風亭昇太「マサコ」
２席 春風亭百栄「桃太郎後日譚」
３席 三遊亭白鳥「牛丼晴れ舞台」
４席 三遊亭兼好「月の姫」
５席 笑福亭たま「猿之助歌舞伎」
６席 瀧川鯉八「暴れ牛奇譚」
７席 立川談笑「猿のゆめ」
８席 林家彦いち「頭上からの伝言」
９席 立川志らく「シネマ落語オーメン」
１０席 柳家喬太郎「結石移動症」
特別寄稿 川柳川柳「大ガーコン」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
5
川柳川柳師匠が「ガーコン」を語り始めて５０年超。もはや新作ではなく古典である。不思議とあまり言う人がいないが、師匠は声がいい、テンポもいい。酒のしくじり等失敗談は枚挙にいとまがなく、いわゆる破滅型だが長生き。同世代の談志や円楽など、とうの昔に亡くなってしまった。笑福亭松之助もそうだが、突き詰めて無茶をした人は、あるきっかけで自制するんだろうか。川柳師の長命を祈る。2018/11/23
ざび
5
最後の「大ガーコン」が圧巻。これに尽きます。2015/05/14
qoop
4
この新作落語の聞き書き集も３冊目。今巻はほぼ未聴と云うラインナップ。聴いたことがあるのは談笑師〈猿のゆめ〉くらいだった。川柳師〈大ガーコン〉もこの長さのバージョンは聴いたことがない。如何に新作に目配りしてないかってことなんだろうけど、実際問題追いかけるの無理だもんな〜、この盛況ぐあいだと。2013/08/01
ハル２
0
さっと読めてくすっと笑えます。2015/10/25
siomin
0
新作落語集。こういうのは演じられた楽しむもので、文章にすると興がそがれる部分は否定できない。川柳川柳の「大ガーゴン」があるのが貴重です。2024/08/23
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