出版社内容情報
「孝(こう)」は、すぐ「行(こう)」できなくても、まず「考(こう)」してから。
ふるさとに親を残して都会で働く中年の子供たち。
親が老い、自分も老いを感じ始めると、おたがいの老後が気になってくる。
親孝行はしたい。けれども離れて暮らしていると実際すぐには行えない。
だから、まずは孝を考えることから始めよう。
「故郷の老いた親を考えることは、自分の人生を考えることでもある」
神戸在住の勤務医であり、ひとりっ子であり、ふるさと土佐のおひとり老母を気にかけている筆者が、
医者として高齢者医療の現実を見る眼と、
五十歳のひとり息子として孤老の母を見る眼、
ふたつの視点で、
中高年親子それぞれの老後、医療、介護について、新しい考え方を模索する。
日々の診療で体験した様々な患者さんのエピソード。
義父の闘病を間近に見て初めて分かったいろいろな大切なこと。
高知の「おひとり老母」との土佐弁でのユーモラスな会話。
テーマの重さを感じさせない軽妙な文章が、
「親と自分のこれから」をゆっくり考えさせてくれる。
・離れて独り暮らす親のために子が準備できることは?
・親子とも「おひとり・おひとり」問題
・昔の「親の面倒を見る」は数週間、医療が進んだ今は毎日毎日数年間
・仕事と介護と感謝の気持ち
・親との同居がうまくいくとき、いかないとき
・遠くの親が緊急入院、どうする?
・病気、死はなぜ平等でないのか?
・人生における老後の意味とは?
内容説明
「孝」は、すぐ「行」できなくても、まず「考」してから。医者として高齢者医療の現実を見る眼と、ひとり息子としてふるさと土佐の孤老の母を見る眼。ふたつの視点で、親子それぞれの老後を考える。
目次
はじめに 東日本大震災に想う「人生」と「家族」
第1章 「故郷にひとり暮らす老いた親」のことを中年の子が考える
第2章 「仕事と介護」―感謝の気持ちの大切さを考える
第3章 「義父の闘病を見て実母のこれから」を考える
第4章 「離れて暮らす親の老後の準備」を考える
第5章 「遠くの親の緊急入院」を医者の視点で考える
第6章 「人生における老後の意味」を考える
あとがきにかえて 義父とコーヒーの味
著者等紹介
村田幸生[ムラタユキオ]
1960年高知県生まれ。神戸大学医学部卒。医学博士。神鋼病院・糖尿病代謝内科部長、臨床研修指導部長などを経て、現在は家族の療養をサポートしつつ、糖尿病診療、巡回健診などを継続。内科学会認定内科医および指導医。糖尿病学会専門医。特例研修指導医(2005~07年)。消化器病学会認定医(98~08年)、動脈硬化学会会員。武道雑誌「空手道」にエッセイを連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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