ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 595p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861915567
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

内容説明

1966年『リボルバー』から1970年『アビイ・ロード』まで、ビートルズのレコーディング現場にいたただひとりのエンジニア、ジェフ・エメリックが語る未公開エピソード満載、ビートルズ・サウンド・メイキングのすべて。

目次

一九六六
秘宝
アビイ・ロード三番地
ビートルズとの出会い
初期のセッション
ビートルマニア
ハード・デイズ・ナイト
創意と工夫―“リボルバー”の舞台裏
ここにいられて最高です、ほんとにワクワクしています―“サージェント・ペパー”のスタート
傑作がかたちに―“ペパー”のコンセプト〔ほか〕

著者等紹介

エメリック,ジェフ[エメリック,ジェフ][Emerick,Geoff]
1946年ロンドン生まれ。レコーディング・エンジニア、音楽プロデューサー。1962年にアシスタント・エンジニアとしてEMIスタジオに加わり、1966年に正規のエンジニアに昇格してビートルズの担当となる。しかし1969年にはEMIを離れ、ビートルズが経営するアップル・レコーディング・スタジオ、1973年にジョージ・マーティンが主宰するAIRに移籍。グループ解散後も引きつづきポール・マッカートニー&ウィングスのエンジニアを務めるほか、エルヴィス・コステロ、アメリカ、ジェフ・ベック、アート・ガーファンクルらのアーティストを手がける

マッセイ,ハワード[マッセイ,ハワード][Massey,Howard]
音楽ジャーナリスト兼プロデューサー、エンジニア。「ミュージシャン」誌の前テクニカル・エディターであり、さまざまな業界刊行物に外部編集者として協力

奥田祐士[オクダユウジ]
1958年、広島生まれ。雑誌編集をへて翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るんるん

23
メンバーの才能や性格も綴られていて、アップルの衰退の一因と考察されているリンゴの言動は意外だな。だからって好感度落ちるわけではないけれど。そばにいた喜びや苦悩、スタジオでの缶詰状態、いろんな曲の裏側を知ることができてよかった。彼らの息づかいまで耳を澄まして聞くことになりそう。著者がアップル退職後に取り組んだポールとの仕事はナイジェリアにて。スタジオでの大工仕事などハプニングの連続には思わず笑った。ふりかえりはクールで辛辣で感傷的にプロフェッショナルな視点で語られ、読みごたえありました。2016/08/02

狭山山広

5
中期までのアルバムの曲順はメンバーがノータッチだったこと、マハリシのセクハラ事件がマジックアレックスなるペテン師のでっち上げだったことなど驚きの事実がいろいろ。自分もマハリシをインチキ聖者と信じていたので反省。物事の見方や意見というのは立場や見る角度によって様々なのねとの印象も強い。ホワイトアルバムのレコーディングが著者にとって悪夢のような経験だったこともあり、ペパーズ以降、作品の質が落ちたと書かれているが自分はそうは思わない。レコーディング時には掟破りとか偶然という言葉が何度も出てきたのも印象的。2016/05/09

Sherlock Holmis

3
ジェフ・エメリック氏は10代でビートルズのレコーディングの正エンジニアに就いた伝説的な人物。いかにも芯の通った職人っぽい語りでビートルズとの仕事の裏話を良し悪し問わず赤裸々に書いており、まさに目からウロコ。業界に何のコネもなかった少年が自らの行動と偶然の導きによって不朽の名作を手掛けるまでの立身伝でもあり、中学生くらいの年代に薦めたい本。2020/10/30

左近

1
10代でEMIに入社。BEATLESがデビュー曲をレコーディングするのに立ち会い、その後も長い付き合いとなった敏腕エンジニア、ジェフ・エメリック(訳者も断っている通り、正確な発音はエマリック)の回想。常にスタジオという“現場”にいた人だけに、話が具体的でわかりやすく、面白い。ポール・マッカートニーと一番親しかったそうで、若干、ポール寄りの見方ではあるが、BEATLESファンの必読書。日本版特別解説座談会も付いてます。本当に、あの4人は音楽史上の奇跡。テクノロジーの進歩と音楽の進歩は同義じゃないんだ。2016/06/13

ぽてち

1
読了後、痛感したが、ビートルズって良くも悪くも「若さ」の象徴だったんだな~と。「楽曲」の功績とは裏腹に、著者らエンジニア陣を下僕の如く扱ったり、取り巻きに翻弄され、自分しか信用しなくなってゆくメンバー、挙句の放漫運営。「若さゆえ~」の未熟、稚拙さ。このような正と負の遺産がエンジニアの視点で描かれてゆく。15~23歳迄の著者の青春小説としても読め、その意味でも切なさも漂う。加えて訳者の手腕もお見事。活き活きとした青春小説の如き味わいで読めたのは訳者の力量によるところ大。ハードル低いが中身は深い良書。2015/09/04

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